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    Ran

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    Ran

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    Ran(@0ishi_0mochi)が作った創作"トラエムクン"の設定のまとめです。(2023/12/20〜)

    わたしが頭の中を整理するために作成します。

    追加または変更要素は(追加・変更)と記載する予定です。
    (仮)とつけたものに関しては、以後変更する可能性があります。

    注意⚠︎ フォロワーさんをイメージしたキャラクターは完全に見た目に依存し、性格・設定は独自に創作しております。

    トエラムクン塩の大地(改訂版)設定トラエムクン世界の概要トラエムクン世界の「王」と「住民」とは●「王」とは●「住民」とはトラエムクンの地理について●イの庭●ウの庭トラエムクンの歴史・環境などについてトラエムクンの宗教についてトラエムクンの年表●137億年前●トラエムクン誕生から38万年後●46億年前●40億年前●28億年前●6億年前●5億年前登場人物のおおまかな区分登場人物名前一覧登場人物についてイェルケルマネハダイエルシュカビジューデヒメエトモンドフェザーフィーのヘロントラエムクン世界の概要 トラエムクンとは、現実世界エコーの鏡となる世界です。
     ヒトのような見た目を持つ「王」と「住民」が暮らしています。
     トラエムクン世界の「王」と「住民」とは●「王」とは 「王」は現実界エコーに 対となる存在 を持っています。(擬人化)
     彼らは死と転生を特徴とします。生まれながら定められた寿命の中で成長し、老い、死に、記憶を伴わない転生を消滅まで繰り返します。
    ※一般的に言う「王様」のような統治者とは異なる場合も存在します。「王」という生き物。
    【消滅とは】
     「王」はその性質から死を迎えても転生しますが、以下の場合には王は転生せず、それと同時に王から生まれた住民についても完全に消滅します。
    ① トラエムクンの王が寿命を迎えたのち、転生しなかった場合
    ② エコーにいる 対となる存在 が絶滅した場合
     トエラムクンの王が転生しないことは突然であり、予測不可能です。しかしながらエコーの絶滅については観測・対策次第では防ぐことも可能です。
    【王の死と「塩」について】
     王の肉体は死の瞬間に塩のような物質となります(以下、この物質を「塩」「記憶の塩」と呼ぶ)。彼らは死のたびに記憶を失いますが、生まれ変わった王がこれを摂取すると、記憶を取り戻すことができます。
     記憶を取り戻すために塩すべてを摂取する必要はありません。塩は「住民」の食事に分配され、また宗教的行事である「塩の砂漠の埋め立て」にも使用されます。
     ほかの王がこの塩を摂取すると、それまでの記憶や感情を共有することができます。
    【王の転生について】
     王は死亡して塩となると、トラエムクン世界に存在する ウの庭の「塩の砂漠」に赤子の姿で生まれます。
     王は「塩の砂漠」にて、記憶を取り戻すために、最初の食事を摂る儀式を行います。自身の記憶の塩だけでなく、塩の砂漠に存在する赤い液体「マド」を飲みます。そのため王の体液は赤いですが、血ではありません。
    【王の持つ能力について】
     すべての王が持つわけではありませんが、たびたび特殊な能力を持つ者が生まれてくることがあります。これらの能力は欠陥を持つか、有用ではないものでなくてはなりません。
    (例を挙げて能力を紹介すると、
     麦の王デヒメ→黄金の麦畑を生み出す能力があるが、その土地のすべての栄養を奪ってしまう。
     虫の王エトモンド→ガ・イモムシ・コオロギを生み出す能力があるが、コントロールすることはできない。
     蝶の王カプリトニオ→成長を選択することができる。)
     ●「住民」とは 「住民」はそれぞれの王が生まれた瞬間から自然発生します。
     彼らは繁殖と代謝をする能力がないため、生まれたときの姿のまま王が消滅する瞬間まで永遠に生き続けます。このことから、住民は見た目と年齢の不一致が発生します。
    【住民の発生について】
     住民は一切の繁殖能力を持ちません。トラエムクンの海から自然発生し続けます。海に繫栄する魚の王の住民が彼らを発見する業務を担っています。
    【住民の死について】
     住民は王が消滅するとき同時に死を迎えますが、王は自身の住民に死を与える能力があります。住民同士で殺し合おうとしても死ぬことはできません。戦争などで損傷することはありますが、王によって完全に治癒されることができます。
     このことからも、住民はトラエムクンでは最も死から遠い存在とされています。(死を選ぶものはいます。)
    【住民の「食事」について】
     彼らは代謝をしないため、本来食事は必要ではありません。しかし彼らは「食事」をすると、夜のあいだ「睡眠」することが可能となります。後述しますがトラエムクンの「夜」は特殊であるため、彼らは夜を恐れ「食事」に固執するようになります。
    【住民の性質について】
    ① 住民は生まれた王のもとに集まる性質を持ちます。王のもとにたどり着けない住民は、砂子(まなご)という存在となってトラエムクンを浮浪する者となります。 この存在はほとんど理性も思考も持たず攻撃的ですが、極度にもろく壊れやすいです。
    ② 住民は非常に優れた記憶力を持っており、それに反比例して忘却能力がほとんどありません。彼らは数千万年から数億年分の記憶をすることができ、それ以上を超えると記憶することが不可能になります。
     一般的に住民の死は記憶の可否によって判断されます。住民の大量増加を防ぐためにも、王は記憶能力を欠く住民を「剪定」する必要があります。
    ③ 彼らは代謝・成長をしないため、素材や内部構造が一般的な人体と異なる場合も多いです。何かの目的のために身体を改造する住民も存在します。肌は温かくない住民がほとんどですが、動物に対応する王の住民はあたたかい傾向にあります。
    ④ 痛覚が存在せず、身体的損傷はすべて王によって修復可能である性質のため、精神的な苦しみ、特に愛による苦しみが恐れられています。
     トラエムクンの地理について●イの庭 トラエムクンとエコーをつなぐ場所が点在する一定範囲を指します。ここでは現実界エコーのどこかしこに繋がっていますが、常に開いているわけではなく、つながる場所も一定ではありません。
     トラエムクンに存在する動植物のほとんどは、エコーからイの庭を通ってトラエムクンに棲みつき適応していったものたちです。●ウの庭 トラエムクンの宗教的聖地で、王が生まれ変わる場所でもあります。
     ウの庭は王の塩でできた真っ白な砂漠です。トラエムクンの住民が王の死で発生した塩を埋め立て、つねに広がり続けています。砂漠には王の血となる「マド」と呼ばれる赤い液体の湖が存在します。
     塩の砂漠内には数百から千個におよぶ神殿が存在します。最も格の高い神殿は「食卓」と呼ばれています。その名の通り、神殿「食卓」は王が食事を摂る場所ですが、すべての王が「食卓」で食事を摂れるわけではありません。
     ウの庭はトラエムクンの中でも唯一と言っていいほど、「夜」でも温暖な気候となります。
     
     トラエムクンの歴史・環境などについて トラエムクンは約137億年前に、波の王イェルケルが発生したことにより誕生しました。イェルケルの最初の住民とされるマネハダが、海を「住民を発生させる液体から成る。」と定義づけ、トラエムクンの世界を形成していきました。
     
     トラエムクンにおける「一日」は、「朝」が始まってから「夜」が終わるまでとされています。この世界では一日とされる時間が常に変動しており、「一日は24時間である」概念は存在しません。
     現在でも夜にはトラエムクンは極寒の枯れ地となり、夜が長期にわたるときには作物が死滅します。
     
     イェルケルが発生してから約38万年後、光の王イエルシュカが発生しました。またそれと同時に、トラエムクンに光が誕生しました。イエルシュカはトラエムクン最初に死を迎えた人物です。当時、記憶の塩についての知識が存在しなかったことから、イエルシュカの死骸ともいえる塩は、現在のウの庭の神殿にあたる建造物の建材として重宝されました。
     波の王の住民マネハダが、光の王イエルシュカの塩から「食事」と「睡眠」を発見しました。
     
     トラエムクンの世界に本格的に「記憶の塩」の概念が持ち込まれたのは28億年前です。当時「死」を持つ王が大量に発生しました。このころにはトラエムクンの王も住民も非常に増え、王の寿命も多様化していきました。
     同時期、トラエムクンの歴史上最長の夜が記録されました。住民たちはこれを契機に、「塩の王」信仰の宗教を作り上げていくこととなります。
     トラエムクンの宗教について トラエムクンの「塩の王」信仰は約6億年前に大幅に作り替えられることとなりましたが、現在進行されている「塩の王」信仰では、「トラエムクンがエコーを反映するように、トラエムクンを反映した別世界があり、その中で塩の王はもっとも尊い王である」とし、「塩の王はトエラムクンに存在するすべての王を対応する存在としている。だからこそ王は塩の王に最も近い存在であり、王のみは死ぬと塩となるのだ。」と考えられています。(信仰による序列の発生)
     この神話の中には「愛の王」も存在していますが、その姿は疾病を運ぶ悪王とされています。
     トラエムクンの年表(わたくしの趣味なので無駄に長文、読むことは非推奨)●137億年前・トラエムクンの誕生
    ・波の王イェルケルの発生
    ・波の王の住民マネハダの発生
     波の王の住民マネハダが、海を「ひとを発生させる液体から成る。」と定義づける。※現在は「住民を発生させる液体から成る。」と改定。
    ●トラエムクン誕生から38万年後・光の王イエルシュカの発生
    ・トラエムクンに光が誕生
     波の王の住民マネハダが「食事」と「睡眠」を発見する。
     波の王の住民マネハダが、王を「死が来るもの」「忘却するもの」とした。
    ●46億年前・エコーに球の星が発生する。
    ●40億年前・エコーに最初の生物が発生する。
     波の王の住民デサンテが、エコーの存在とトラエムクンの存在の寿命の類似性を指摘する。
    ●28億年前 数千時間続いた歴史的な長夜ののち、トラエムクンに「塩の王」信仰が生まれる。(トラエムクンができた当初から38万年間は光のない闇だったのにも関わらず、人々は暗闇に打ち勝つ能力を失ってしまった。)
     この信仰に従い、波の王の住民デサンテが処刑される。
     王が記憶を塩によってつなぐことができる性質を持つことが明らかになる。
    ●6億年前 トエラムクンに記録的な王と住民の爆発的増加が起こる。
     かつてのデサンテの主張が正しいことが明らかになる。
    ●5億年前・音の王ビジューが発生
     ビジューは塩の王を「トラエムクン」と命名した。偶像崇拝が禁止とされた塩の王に名がつけられたことで、塩の王に親近感を持つ者が増加し、トラエムクン全土に塩の王の崇拝が拡大する。
     登場人物のおおまかな区分(メモ)
    ・王
    ・住民→神殿組(奉公組) / 観測組(仮)/ 塩泥棒
    ・砂子(砂子)…住民の成れの果ての姿
     
    神殿組(奉公組)の仕事
    ・塩の砂漠に王が生まれていないか捜索する。
    ・王の塩を埋め立てて塩の砂漠を広げ続ける。
    ・トラエムクンの歴史を記録する。
    ・裁判を行う。
    ・王の記憶を取り戻すための食事を管理する。
    ・トラエムクン全土に連絡を行う。
    ・塩の砂漠を砂子や塩泥棒から守る。
     登場人物名前一覧名前の後の()表記は愛称、あるいは別名。詳細は後述します。
     
    波の王 イェルケル
    波の王の住民 マネハダ
    光の王 イエルシュカ
    音の王 ビジュー
    (貝の王 ウィルムンド)
     
    麦の王 デヒメ
    虫の王 エトモンド
    麦の王の住民、元鳥の王の住民 フェザーフィーのヘロン
    鳥の王の住民 ルスキニア
    蝶の王 カプリトニオ
    (蝶の王の住民 マリポッサム)
    すでに消滅した王 エリケスス(エリー、エリス)
    狐の王 ダスフォディル(ダフネ)
    狐の王の住民 ラナキン(ラナ、ラナー)
    (麦の王の住民 ダナン)
    (稲の王の住民 エナメラフス(エナメラ))
    (兎の王の住民 エルデンツテ(ドーナッツ))
     登場人物についてイェルケル 波の王
     トエラムクン最初の ひと であり王です。
     彼は137億年前から現在まで、身体年齢で言う0歳から1歳の間を上下しながら成長と退化を繰り返し、王でありながら一度も死亡したことも転生したこともありません。
     マネハダの伝記によれば、トラエムクンが作られた当初から光の王が生まれるまで、彼は非常に饒舌に話す青年だったとされているため、王であることは確かなようです。
     マネハダ 波の王の住民 
     波の王最初の住民とされます。マネハダの残した功績は非常に多いです。
     彼の存在していた当時、記憶の塩のシステムが明らかでないのにも関わらず、何度もイエルシュカと恋仲となっていたようです。
     マネハダが記憶能力を失ったときには、イエルシュカが彼を殺したとされています。(トラエムクン最初の殺人)
     イエルシュカ 光の王  
     トラエムクンで最初に死を迎えた王です。彼は朝に生まれ、夜に死にます。トラエムクン世界の「朝」と「夜」は、もっぱら彼の死と転生が基準とされてきています。
     イエルシュカが死ぬと王が来ることから、光の王であるイエルシュカを「夜の王」と呼ぶこともあります。
     イエルシュカはトラエムクンに最大量の塩をもたらしたとして尊ばれています。
     ビジュー 音の王
     一桁億年間に発生した王の中では唯一寿命まだ明らかとされていなく、死亡と転生を経験したことのない王である。
     
     
     デヒメ 麦の王。
     12年に一回の周期で寿命を迎える。
     トラエムクンで羨望される黄金の麦畑を所持する。
     成長に伴い、髪色がみどり色→麦藁色に変化する。

    【麦の王デヒメの黄金の麦畑について】
    ◯彼が生まれつき持っていた特性で、ウの庭を除いたどんな不毛の土地でも麦を実らせることができる。しかし麦の成長は全く制御できず、その土地の栄養分すべてを麦の成長にあててしまう。
     麦の成長から収穫に至るまで、麦の王の住民が当番制で培っている。本来全く人の手を必要としないが、麦の存在は住民達に社会性を生み出させた。
     長夜のあとには、トラエムクンの世界の不毛な土地に養分が行き渡るように練り歩くこともある。
    ◯黄金の麦畑はかねてから強い羨望をうけ、何回も戦争の原因となっている。(住民は食事を愛しているため)
    住民が戦争によって損傷したり、麦畑が結果全焼することに対して長い間傍観をしている。

    【虫の王エトモンドとの関係について】
     虫の王エトモンドはイモムシ・コオロギ・ガを生み出すことができる。特にガは麦にとっての害虫であり、豊かに実ったデヒメの黄金の麦畑の一部に虫害を引き起こさせた。デヒメは彼の与えてくれる日常の小さな崩壊に強く心が惹かれ、交友関係が始まる。彼は同時にそのときの高揚感をいつまでも罪悪感として認識している。
     エトモンドとの数千年の交友関係を経て、彼はエトモンドとの寿命の差(麦の王は12年、虫の王は100年)に苦しむことになる。
    彼らはいつも時間を共にしているわけではなかったが、デヒメが老いて床に伏せ死ぬ瞬間を見送り、ウの庭に生まれ変わって赤子の状態を見つけるのは多くの場合エトモンドであった。
    与えられてばかりの関係に、手放すのを恐れながら、失われるべきであるとも強く思っている。

    エトモンド 虫の王。
    100年に一回の周期で寿命を迎える。
     イモムシ・コオロギ・ガを生み出すことができる。生み出せるだけで完全に操れはしないが、繁殖能力がないため時期を過ぎれば全滅する。
     デヒメの生と死を一番に見たいのはそれが最後になるかもしれないから、そしてまた会えることを最初に安心していたいから。デヒメの美しい黄金の麦畑を愛し、ときにはイの庭から現実界エコーに行き虫たちの繁栄に立ち会う。
     ※容姿・キャラクターの設定はまだ未完成です

    フェザーフィーのヘロン 鳥の王の住民。現在は麦の王に仕えている。

     彼は鳥の王の住民として発生し、ヘロンと名前をもらった。
    住民は本能的に同じ王から発生した者同士で集合する性質があるものの、鳥の王の住民はほとんど固定化しており馴染むことができなかった。一度はそのことで鳥の王に死を望んだが、命の重みを知るまでは消滅を許さないという王の言葉から、トラエムクンを旅することとなる。
     鳥の王のもとに仕えてた時代は郵便配達人として働いていた。当時の相棒はルスキニアである。

    【ヘロンがフェザーフィーになるまで】
    (以下、彼が語る愛の童謡。)
     ながい旅の途中、私は命の重みを金魚の王に問いかけてみたんだ。私がまだヘロンだった頃の話だよ。__それならば一匹愛を持って育ててみよ、と助言を受けて真っ赤な金魚を受け取った。彼女はつややかで、つめたくて、しかし生きていた。私のてのひらの上でつよく跳ねたのだから。心臓にするなら彼女がいいと おもったんだ…。
     このときわたくしヘロンは悲しいことに愛というものを理解することができていなかったんだけれど、食事に対する情熱を彼女に向けてみることにした。彼女のために腹を水で満たして、草を飾りつけて、彼女のために窓だって作ってやった。彼女はそこを気に入ってくれたようだったよ。
    (トラエムクンの住民は本来代謝や生殖を必要としないので、内臓系 とくに消化器が存在しない。)
     わたしは金魚にロディアと名づけた。彼女とはずいぶん長く一緒にいた。夜になると彼女はとても怖がったんだ。わたしの腹に当たり、たびたび怪我をしてた。鳥目だから…わたしもなかなか周りが見えなくなってしまうものですけれど、彼女を包む暗闇がどんなにも暗闇だったかって考えると胸が締め付けられるんだ。でも、けっして抱きしめることはできないから、彼女のために祈った…。
     彼女との別れはあっという間だった。美しい黄金の麦畑を狙った戦争の流れ弾に当たったんだ。私の体は真っ二つだった。痛みは、もちろん私だけではなくて住民みなそうなんだけれど、痛みはないんだ。ただ、水を失って私の前に転がる彼女をみて、わかった。彼女の痛みがわかったんだ動かない手足を動かそうとした。でもだめだった。それでそう、もう動かなくなってしまった……。
     私が修復されたのはずいぶん早かった。なにせわたしの王様は、わたしのいるところにやって来たから。そう、__わたしの王様。麦の王さまだ。
     

     麦の王に体の破損を治されたヘロンは、自分が死ぬと、ロディアが居たということは誰にも証明されないことを知った。そのことがきっかけで彼は死を選ぶのではなく麦の王に仕えることを選んだ。

     麦の王にフェザーフィーと名前をもらい現在に至る。

     彼は現実界エコーとトラエムクンを行き来するよう命令を受けている。
     ロディアの死後は現実界の昆虫、とくに蝶々をお腹の中で飼うことを生きがいとしている。現在4匹の蝶々はすべてモンキチョウで、名前はそれぞれロア、グラナ、ニカ、マールである。
    彼は愛することや、愛について、聞きたがるし話したがる。ひとが何かを大切にすることを見るのが好き。大切にした先に得られる愛おしさを感じるのが好き。

    ⚫︎ルスキニア
     鳥の王の住民。
     鳥の王の元で郵便配達人をしているが、有事には槍を扱い戦闘員としても働く。勇敢で多才。鳥の王の住民のなかでも初期に生まれた。
     人から好かれ、笑いをもたらす人物であるが、フェザーフィーが住民の中に馴染めず別の王に仕えることを選んだ過去を自分の責任として捉えている。
     新しく生まれる鳥の王の住民を訓練する一人であるが、最も気の合う人物はフェザーフィーであると思っている。
     彼は生まれてから何千年と経ってるため、おそらくもうすぐ新しいことを覚えられない記憶障害が起こる可能性が高い。

     トラエムクンから出てエコーで活動する動きにはとても強く反対している。過去に彼の養子がエコーで死亡した経験があることから、同じことを二度と繰り返してはならないと考えていたから。


    ⚫︎カプリトニオ
     蝶の王。
     およそ40日の周期で生と死を繰り返す。
     虫の王エトモンドは上司のような関係。
     住民との関係をうまく築けておらず、寿命の周期の中で記憶を取り戻すことは少ない。
     カプリトニオは王の中でも珍しく成長をある程度操れる能力を持っていて、30日の段階で大人となるか子供の姿のままでいるかを選択できるが、大抵の人生で大人になることを選択することはなく、少年の姿のまま死を迎え塩になる。
     身体の大きくない分摂れる塩の量も少ないため、おそらくこのことが記憶の塩の残らない原因になっているかもしれない。

    ⚫︎エリケスス(エリー/エリス)
     すでに絶滅したとある動物の王。
     ダスフォディルの親友。
     ダフネのあたたかな親友であり、ダフネを愛し、彼女に愛された人物だった。死の瞬間の彼女は塩となって崩れるからだごとダフネを抱きしめている。
     
    ⚫︎ダスフォディル(ダフネ)
     狐の王。
     4年に一回の周期で寿命を繰り返す。
     ダスフォディルにはダフネという愛称がある。

    【エリケススとの別れ】
     約百年前、ダスフォディルの親友エリケススが消滅することになった。王が消滅する要因は、トラエムクンで王が死後転生しないか、エコーで対応する存在が絶滅するかである。エリケススの場合は、現実界エコーで対応する動物が絶滅してしまったことによるものであった。また、エリケススの動物を絶滅させた最大の要因は、ダスフォディルの対応する動物の「狐」で、狐がエリケススの動物の生息地を侵すことになったのは人間が外来種として持ち込んだためである。
     彼女はエリケススを家族のように愛していたためその損失に激しく苦しんだ。
    また、トラエムクンの王の転生の性質上、転生後に生前の記憶を取り戻すかどうかを選択できるため、「忘却する」選択肢が4年に一度訪れている。


     この経験ののち、エリケススの消滅を過去のものとしよう(覚え続けるのが苦しいのなら忘れればいい)とする自身の住民への怒りから、住民の過半数を消滅させてしまう。剪定後は定期的に増える住民を受け入れず、消滅させるか他の王の元へ仕えさせている。
    現在はたびたびエコーへ行き、各存在の情報を集めている。そのなかでフェザーフィーとも知り合うことになった。

    【ラナキンとの関係】
    ラナキンはダスフォディルの住民のなかでも知能が高く賢いひとりである。エリケススの死後、記憶を失いたくないダスフォディルは彼に記憶の塩の管理を託している。


    ⚫︎ラナキン
     狐の王の住民。
     生まれてから現在まで全ての時間を王ダスフォディルに仕えることに費やしている。
     狐の王やその住民の衣装の制作をするなど、非常に器用。ダスフォディル、エリケススの衣装なども彼女らの住民と協力して作り上げたため、彼らの衣装デザインが似ている。

    【ラナキンの性格】
     ラナキンの性格は飄々としており、常に笑顔を絶やさず心の内側を見せない。エリケススを失い、彼女を忘れることを良しとする住民に対して制裁を行なったダスフォディルにはただ黙って寄り添っていた。人のプライベートに踏み込むことはまずない。
     ダスフォディルが新しい住民を受け入れることはないことに、生まれた住民を他の王の元に移住させるなど手配したのは彼である。



    2024/01/08
    2024/03/04追加
    2024/03/28追加
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