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    Namul_Love

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    Namul_Love

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    『これが地獄なのだとそう悟った』
    彼がオレを好きになるなど地獄以外あり得るものか
    本当にタチが悪い。
    叶うはずのない恋を見せることで、精神的にオレを追い詰めるということか。

    凌Ⅳ
    125話のⅣさんが死んだ後の話

    #凌IV

    これが地獄なのだとそう悟った。人間世界とバリアン世界とアストラル世界の均衡が壊れ始めた。俺は凌牙を取り戻すために、デュエルをした。
    そして負けた。分かっていたのだ。運命とは皮肉なものだ。
    「先に地獄で待っているぜ」
    そう彼に別れを告げ、自分は死んだはずだった。
    目を開けると、見慣れた街並みが視界に入る。それはバリアン襲来により、失われたものだった。
    もし生きていたのなら自分の体はデュエルのダメージとRUMと紋章の力を使って、CNo.にランクアップさせたせいで、ボロボロであったはずだ。
    それに俺は目の前で遊馬のために挑んで行った仲間が光の粒となってバリアンが生み出した光のタワーに吸収され、死んでいったのを見た。
    だから、もしそうであるのならこれが地獄であるしかないのだ。
    自分が地獄へ行く人間だと分かっているから。
    ここがそうならば、当たり前のハートランドシティの街並みが想像していたものとの差に驚きを隠せない。
    動揺してその場から動けずにいると、
    「Ⅳ」
    と名を呼ばれ、思わず振り向く。声の主を俺は知っていたから振り向かざるを得なかった。
    「りょ……うが?」
    そこにいたのは逃れられない運命に身を投じるために、自分と闘いバリアンとして生きる道を決めた男であった。
    そして俺が取り戻そうとして取り戻せず、運命に身を投じるために自分を利用した男。
    彼がここに来るのは、早すぎるしいささか彼の様子はどこかおかしい。外見も最後に見た人間の姿であるが、やはりどこか違う。
    自分が知っている”神代凌牙”ではない気がしたのだ。彼は俺に対して愛おしいものを見る目をしない。俺を見つけた時の顔とか声がまさしくそうだ。まるで彼の態度が愛おしい恋人に対して接しているみたいだ。
    「Ⅳ」
    そういう彼は本当に俺が愛おしい恋人のように見えているようで、俺の頬を優しく触れてくる。左頬を右手で触れて、親指の腹でデュエルする際に色が変化する左目の目元に触れている。
    「本当に……タチが悪い。」
    そう呟いて目を瞑った。唇に柔らかなものが当たった。
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    Replies from the creator

    Namul_Love

    DONE限りなくうっすい凌Ⅳ 自分で作るカルピスのように薄いです。凌←Ⅳって感じ。
    話の内容は58〜72までのⅣメインで書いてます
    捏造入ってます。(トロンがスフィアフィールドからどうやって戻ってきたかとか)

    アークライト家が再登場すると思ってなかった時に、書き始めて新OPで再登場することを知り、本末転倒しているが、書けたので上げます。
    (pixivにまとめる際、消します)
    『また』なんて無いままで貴方は幸せになってください


    マグマフィールドからARフィールドが解けていくのがわかる。
    CNo.の攻撃されたダメージ分の痛みのせいか、それとも紋章の力が切れたからか。立ち上がれずにいた。凌牙にあの時の罪や責任を全て自分にあると、恨むなら自分を恨んでくれと悔悛した。立ち膝をつき、地面に右手をつき、紋章に力を展開させる。
    懇願のようなことを凌牙に言う。自分ではなく、凌牙ならトロンを止められると。トロンが選び、俺を倒した凌牙ならきっと。
    凌牙に負けて、紋章の力でワープして戻ったはいいものの。
    戻ったら戻ったで、WDCの決勝が始まる前に寝てしまったⅢに加え、Ⅴも寝ていた。
    Ⅴも寝てしまったのかとかカイトに負けたのかとかトロンのことなど色々考えてしまうが、二人の顔を見て体は安心して力尽きて、目覚めたらベッドにいた。
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