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    kanimiisooo

    @kanimiisooo

    戻ってきた!
    黄泉の国から誤字脱字たちが帰ってきた!

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    kanimiisooo

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    謎時空。
    Stolitzがキスしてるだけ。ドキドキッス練習用(なにそれ)

    #Stolitz

    SS唇に触れる相手の吐息が、かすかに肌を撫でた。
    ストラスの肩が無意識に跳ねる。どっ、と心臓が騒ぎ始めると、急に恐ろしくなって目を伏せた。目の端に一瞬捉えた、ブリッツの濡れた唇。
    浅ましく喉が動くのを感じてストラスはそっと目を閉じた。
    見える世界を閉ざし、自分の世界に篭っても、底知れぬ欲望がふつふつと湧いてくる。

    (もっと……もっと彼に触れたい)

    しかし願えば願うほど、身体は金縛りにあったように硬直してしまう。
    そして胸を過ぎるのは──。

    (私は──私はまた……ブリッツに無理強いさせているんじゃないか)

    浮かんだ想いが、鋭い針のように胸を刺した。
    彼に、権力や地位を振りかざしたつもりはない。しかしそれは力を持つ悪魔が言っても何の説得力もない。
    それでも約束や義務ではなく、ブリッツの意思で傍にいて欲しい──そう願わずにはいられない。

    (自分の傲慢さがつくづく嫌になる)

    真っ暗な世界でストラスはため息をついた。
    ふいに何かが動く気配がする。頬に触れる湿った手の感触。気づけばブリッツの顔が間近に迫っていた。
    息を呑んだ次の瞬間。
    目を開くよりも早く、深いキスの感覚がすべてを飲み込んだ。

    「ん」

    触れるだけではない、奪われるような温もりに引きずり込まれる。離すのを許さない力強さと、絡みつく他人の舌の柔らかさ。
    手が自然とブリッツの背中に縋りついた瞬間、嵐のようなキスが少し穏やかになった。ちゅっと可愛げな音を立て、時折、啄むような触れ合いが増える。その擽ったさに、ストラスは小さく笑い身体をよじる。ブリッツは逃がさないと言わんばかりに、両手でストラスの頬を掴んだ。穏やかな表情を浮かべ、頬やおでこに、たくさんのキスを落としていく。

    「ふふっ、ブリッツィ。くすぐったい」
    「うるせぇ」

    乱暴な返事だったが、声は酷く甘い。
    唇が優しく肌を滑り、ストラスの嘴を啄む。目が合ったふたりは何も言わずに、ゆっくり瞳を閉じると、再び唇に甘い感触が落ちてきた。
    狂おしいほどの喜びがストラスを包む。背中に回した手に力を込めると、それが正解だと言わんばかりに、穏やかで優しいキスが深く、深くなっていく。

    「ふっ、ん」
    「っ、」

    零れる息がどんどん熱を帯びた。触れた箇所から蕩けて一つになっていく感覚。ブリッツの手がストラス頬を撫で、流れるように優しく髪を掻き分ける。子供のように頭を撫でられ、ストラスから、ふっと緊張が抜ける。

    (気持ちいい)

    心を繋ぐような触れ合いと優しいキス。しかしそれは互いの舌が触れた瞬間、シャボン玉が弾けるように、熱を産む。

    「っ、ん……ぁ」

    灯った火を燃やすように、舌をを絡める。互いの息を交換し、唾液が頬を伝ってもキスは止まなかった。

    「はっ」

    ブリッツが息をつく。少し離れた唇が真っ赤に染まっていた。

    (イヤだ……離れたくない……)

    ストラスはブリッツを引き寄せるように抱きしめると、噛み付くようなキスを仕掛けた。
    一瞬目が開いたブリッツは愛おしげに目を細め、ストラスのキスを享受する。そして二人はしばらく、蕩けるようなキスを続けた。
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