⑤共通ルート 過去改変
★:KP情報
◎:読み上げ描写
△:描写とは別に渡すべきPL情報(探索場所、必要な技能の提示など)
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>024.過去改変
★HO1による過去改変が行われる。
PLには「HO3が星を見つける」ことを前提に、グロースによる災害が引き起こされない世界線を見つけてもらう。
シナリオとしては「HO3が見つける星を、グロースから、後に翠が見つけるHO3の名前が付いた星にすり替える」が答えとして想定されている。
ちなみに「HO3の望遠鏡を壊す」などこの日のHO3に天体観測させない方向の場合、時系列が前後するだけに終わる。重要なのは、この物語が始まる起点を変えることにある。
◎光を抜ければ、時空遡上は終わっていた。
HO1は子どもの姿で、十年前の、とある天文台に辿り着いている。
そこに十年前のHO3がいることは分かっていた。
急いで探そうとするかもしれないが、その必要はない。
HO3は、未来から猟犬が到来するのを知っていたかのように、天文台の前にいる。
「ミゼーアの子よ。其は汝らがグロースと呼ぶ存在だ」
「いまは、まもなく其と因果が生まれる素体の肉に宿りて、汝に発語を許している。この謁見は、其の下賜に他ならぬ。一度のみならず二度までも、其の破滅から足掻く汝らに些かの興味が沸いたのだ」
「星辰の符牒は、既にこの肉に『星を見つける』と運命付けている。汝の足搔きは無駄と悟れ。神妙に其の破滅を受け入れよ」
★HO1が「それでも」と諦めない場合、HO3の身体を借りたグロースは話を続ける。
◎「愚か。実に愚かなり。然らば足掻け。種の無為を浴びて散るまで、道化の如く滑稽に」
HO3の身体が、糸の切れた人形のように崩れ落ちる。
どうやら意識を失っているようだ。
HO3が目を覚ますまでに、グロースの鼻を明かす方法を考えなくてはならない。
HO3が『星を見つける』ことが運命として決まっているのなら、どうすればいいのか。
△≪アイデア≫、もしくはPLからの提案に応じて
HO3が『星を見つける』ことは決まっているかもしれないが、それは『グロースを見つける』こととイコールではない。先程グロースも「まもなく因果が生まれる」と言っていた。つまり、まだHO3とグロースの間に因果は生じていないのだ。
△≪天文学≫、もしくはPLからの提案に応じて
この先に発見される、けれどまだ見つかっていない名前のない星を知っている。あの星を、HO3が見つけることにするのはどうだろうか。
>025.星を見つける
★HO1とHO3には「星を見つける」前提で「どの星を見つけるか」を決めてもらう。
思いつかなかった場合は、自動でグロースを見つけてしまうので注意。
◎HO3は星を見つける。
そのとき世界線は決定された。
宇宙が変わる。
世界が変わる。
すべてを決める、その星の名は────
★現時点で発生しているエンド分岐
・HO3の名前がつく星を見つける →エンド5
・グロースを見つける →エンド6
>025-x.望遠鏡を壊すなどKPが納得できる他の解決方法
★「望遠鏡を壊す」などでも可能。
ただ家族からの贈り物を壊されるのはHO3にとって深い傷になるだろうことは伝える。
◎この日、HO3は星を見つけなかった。
そのとき世界線は決定された。
宇宙が変わる。
世界が変わる。
すべてを決めるはずだった、その星の名を、もはや誰も知る由はない。
★→エンド7