おわった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!【4話 現代】
■雪星の家
「さあ、世界の終わりを始めよう」
踏みにじっていた肉片を蹴り転がして、青年はあなたたちへ向き直った。
その顔に浮かぶ微笑は、日常にあるものと変わらない色をしていた。
血と肉で彩られた空間で、かくも異質なものはなかっただろう。
その指が明確な殺意を持って振り上げられた、そのときだ。
「──逃げろ!」
あらぬところから、雪星の声がした。
床に散らばっていた肉片が、血が、あなたたちを囲む円陣となって蠢く。
意図して描かれたそれが“門の創造”と呼ばれる呪文に伴う魔法陣だと、あなたたちは知らない。
あなたたちは、この場所から転送される。
「ははっ、まだ動けるとは驚いた。化け物が、まだ親気取りか」
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