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    noa1044974

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    ヌヴィフリ小説置き場
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    ヌヴィフリ 監禁で寵愛のお話

    ある日、フリーナちゃんは人間に襲われ、それを知ったヌヴィさんはフリちゃんの記憶を消し部屋に監禁し彼女を寵愛していくという物語です

    #ヌヴィフリ
    NeuviFuri

    寵愛寵愛


    籠の中にいる鳥は自由に飛べないが、人に愛されるのだと聞いたことがあった。
    その愛が深ければ鳥は外の世界を忘れ、鳥籠の中が良くなるそうだ。

    興味深いものだ

    この話を聞いた時、私はそう思った。

    そして今、私はフリーナを鳥籠の中に閉じ込めている。
    美しい鳥籠の中に……




    フリーナの様子がおかしくなったのは数週間前だった。
    彼女の事はずっと見守ることにしていたので定期的に部下に彼女の様子を伝えてもらっており、パレ・メルモニアを去った後の動きも全て私には分かっていた。
    しかし今から数週間前、フリーナがここ数日、部屋から出ないという報告を聞き、私は彼女の家に向かった。
    部屋を訪れるとフリーナはシーツを頭から被りベッドの上に座っていた。
    色の違う美しい瞳に光はなく、フリーナはただ天井を見つめていた。

    「フリーナ、何があった」

    声をかけるが彼女は泣いていて私を見ない。ただ事では無いと思い、彼女の涙に触れ感情と記憶を読み取る。

    事の発端は今から数日前に遡る。
    フリーナはその日、劇団の打ち上げに参加し、花束を貰って帰っていた。
    綺麗な花束を大切そうに抱え、シュヴァルマラン婦人と帰る彼女は幸せそうだ。
    だが、いきなり後ろから殴られ、意識が落ち、気がついたら彼女は何処かの家で貴族に性的なことをされていた。

    嫌だ嫌だと泣くフリーナが痛々しい。怖くて震え、助けを求める彼女を男は笑い、蔑み、体を暴いていく。
    今すぐにでもフリーナを傷つけた貴族を殺したいほどだ。
    そしてフリーナは散々嬲られた後、その家に放置された。

    私はこれ以上の記憶は見るに堪えないと思い、力を使うのを辞めた。

    「フリーナ。すまなかった」

    私はフリーナの額にキスをし、彼女の体の傷を消した。
    そして彼女を抱き上げパレ・メルモニアに向かった。







    パレ・メルモニアの最上階
    今は使われていないかつてのフリーナの部屋。
    弱りきったフリーナを私はこの部屋に連れてきて、フォンテーヌに関わる全ての記憶を消した。
    水神としての五百年の記憶を消すことは必要だったのかと言われたら分からないが、それでもこれ以上フリーナに傷ついて欲しく無かった。
    神の権能は今、私に戻っているので武力加入や争いがこの先起こっても、私が対処すれば良い。

    フリーナは保護した二日後に目を覚ました。
    記憶のないフリーナは最初、怯えていたが数日前の嵐で海面に打ち上げられていた。
    とても怖い思いをしたため記憶を失ってしまったのだろうと説明をすると落ち着き、納得してくれた。

    そして私はフリーナに外には出ないように強く話した。
    記憶を消した後遺症で、フリーナは少し精神が幼くなっており純粋な少女となっていたこともあるが一番はこれ以上汚い世界をフリーナに見せたくないという私の思いからだ。

    フリーナは私の言うことを純粋に信じ、パレ・メルモニアの最上階のスイートルームで療養しており、今日まで特にトラブル等はない。


    いつも通り仕事をし、昼になったので、フリーナの部屋に向かう。
    ドアをノックし、中に入る。

    「ヌヴィレット。おかえりなさい」
    「ただいま。変わりはないだろうか?」
    「ないよ。今日はキミが持ってきてくれた本を読んでいたんだ」
    「そうか。面白い書物はたくさんあるのでまた持ってこよう」

    私はベッドに腰掛け、フリーナの額に口付ける。

    「ヌヴィレット…」

    フリーナの顔は少し赤くなっていて私を見つめる。

    『愛おしい』

    彼女の今の姿を見てそう思ってしまう。
    純粋で無垢なフリーナ
    私しか知らず、私の愛だけを受け育つ彼女は、鳥籠の中で美しいものだけを見て過ごす真っ白な鳥のようだ。

    抱きしめてというように手を伸ばすフリーナを引き寄せ抱きしめる。
    するとカチャリと軽い音がした。

    音の出どころはフリーナの足首に着いた青いリボンの先にある鎖。
    リボンから伸びた長い鎖は窓枠のポールに付けられている。
    彼女が外に出ないように、お守りだと言って付けたリボン。

    『私のものだ』

    という証でもある

    その証になる鎖とリボンを眺め、フリーナから香る花のような甘い香りを堪能しながら私は彼女の頭を撫で、もう一度額に口付けを落とした。






    フリーナside


    僕の世界はこの広い部屋の中だけだ。

    何があったのかは思い出せないが僕は数週間前、水の国のフォンテーヌの海沿いに打ち上げられていたという。
    それをこの国の最高審判官であるヌヴィレットが見つけてくれた。
    酷い事故か、トラブルかに巻き込まれた可能性がありそのショックから僕は過去の記憶を失ってしまった。
    名前だけは思い出せたが、それ以外のことは思い出そうしても頭にもやが掛かっていて思い出せない。
    保護されて目が覚めた時は知らない場所で怖くてたまらなかったけどヌヴィレットがずっと傍にいてくれて、少しづつ怖さは柔いだ。

    療養をすることになった僕にヌヴィレットは外は怖い場所なので一人での外出はしては行けないと強く言った。
    見知らぬ国を一人で歩く勇気はないから僕が彼とよの約束を破ることはない。
    それに怖い場所には行きたくない。
    だから今の僕の世界はこの広い部屋の中とヌヴィレットだけだ。


    ヌヴィレットは僕が目が覚めて一週間程経った時、リボンをくれた。
    青いリボンは僕の瞳の色と同じで、足に付けられた。
    そのリボンから伸びる鎖は窓枠のポールにヌヴィレットが付けてくれている。
    怖い外に出ないようにするためのお守りだと言われた。
    このリボンを解いていいのはヌヴィレットだけだ。

    ヌヴィレットと僕の二人きりの生活は今日で一ヶ月となる。
    朝も昼も夜もヌヴィレットといる生活。
    このリボンと鎖を付けられてすぐから僕の中にはヌヴィレットを好きだという気持ちが芽生えた。

    毎日抱きしめたりキスしてくれるヌヴィレットを好きにならないわけが無い。
    僕が抱きしめて欲しいと求めると彼は必ず抱きしめてくれる。
    そして僕とヌヴィレットは先日、恋人となり僕は処女をヌヴィレットに捧げた。

    事故にあって記憶喪失だったからもしかしたら純潔じゃないかもしれないという不安はあったが僕は純粋だったらしい。
    破瓜させられた時にでた血すらヌヴィレットは愛おしいと言ってくれた。

    ヌヴィレットに愛される満ち足りた日々。

    今も彼は僕を後ろから抱きしめて本を読んでいる。

    「フリーナ」
    「なに?」

    名前を呼ばれたので顔を上げるとヌヴィレットに口付けられる。
    触れるだけのキスだけど、愛されていると分かる。

    「君に贈りものがある」
    「贈りもの?なに?」

    ヌヴィレットはベッドの横にあるチェストから小さな箱を二つ取り出す。
    そして僕の前で開く。

    「リボンと指輪?」
    「リボンはチョーカーとなっている。両方とも私からの愛の証だ」

    愛の証。そう言われて嬉しくなる。

    「ありがとう。つけて欲しいな…」
    「分かった」

    ヌヴィレットはリボンを手に取り僕の首に巻く。
    着けるまで分からなかったけどリボンの真ん中には青い石が付いていて動く度に揺れる。
    指輪は左手の薬指にはめてもらった。

    「よく似合っている。首のリボンも足のリボンと同様に付けていて欲しい。寝る前は外すが…」
    「分かった。とても嬉しいよ。ありがとうヌヴィレット」
    「どういたしまして」

    ヌヴィレットに愛されているとわかり嬉しくなり、僕は体の向きを変えてヌヴィレットに抱きついた。






    ヌヴィレットside



    眠るフリーナの首のリボンと左手の薬指にはまる指輪。
    寝る時は外すと言ったが貰えたことが嬉しかったのか今日は付けたまま寝ている。

    『これでやっとほとんど私のものになった』

    心中にある黒い感情と共に沸き起こる気持ち。

    この一ヶ月。フリーナと共に過ごし、彼女は私に惹かれた。
    時を見計らって告白をするとフリーナは喜びその日から私とフリーナは恋人となった。
    そしてフリーナの処女を貰った。

    彼女の体はあの性的暴行で一度純潔を失っている。だが私の力でフリーナの体を純潔に戻した。

    「僕、純潔じゃないかもしれない…」

    記憶が無いフリーナは悲しそうに私にそう打ち明けたが私は気にしなくて良いと言い、彼女を抱いた。
    私の腕の中で乱れるフリーナは可愛らしく、破瓜させた時は愛おしいと思った。
    流れ落ちる血すら、愛おしかった。

    そして私はフリーナを完全な籠の鳥にするために今夜、指輪とチョーカーを贈った。
    指輪は愛の証。
    チョーカーは私のものだという証だ。
    チョーカーについた青い宝石を私は撫でる。

    この石にはフリーナの場所がすぐに分かるように元素エネルギーを練りこんである。
    これで私が居ない時間もフリーナがどこにいるのか分かるようになった。

    「二度と君を傷つけたりしない」

    私は眠るフリーナの頬にキスを落とす。

    この先ずっと、フリーナはこのスイートルームで私と美しいもの以外は見ずに過ごす。
    もう少し時が経ち、フリーナが私に完全な依存したら私の正体を明かし、同じ時を生きれるようにしよう。

    私はフリーナの薄い腹を撫でる。

    「早く君のこの場所に私の刻印を刻みたいものだな」

    そう囁き私は眠るフリーナの唇にキスを落としたのだった。

    end
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