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    noa1044974

    @noa1044974

    ヌヴィフリ小説置き場
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    ヌヴィフリ 怪異パロ
    闇堕ちフリーナちゃん書きたくて書いたパロです
    彼岸と此岸の境界を守るヌヴィレットと境界を壊すために動くフリーナちゃんのお話

    #ヌヴィフリ
    NeuviFuri

    届かない願い事届かない願い事



    この学園には七不思議がある。
    人の噂から出来た七不思議だが実際に七不思議を司る怪異は存在している。
    ヌヴィレットもまたその七不思議を司る怪異の一人だ。
    七不思議達の役目は彼岸と此岸の境界を守ること。

    ヌヴィレットは今日も境界が開いていないかを確認するため学園にある大きな階段の踊り場で階段を見つめる。
    特に今のところ異変はなく安堵する。
    最近、七不思議達の噂を変えるものが現れ、七不思議の力が暴走するという事件が起こっている。
    七不思議の噂は人によって少しずつ改変されているのだが、人を襲うように改変されてしまうと七不思議は人を襲うようになる。
    元来そんな大幅な改変は不可能なのだが、力を持つ何者かが、改変を行っており、ヌヴィレットはこの事件を追っている。
    それはヌヴィレットが七不思議のリーダーであること。そしてもう一つはこの事件の犯人をヌヴィレットは知っているからだ。
    最初の七不思議の噂改変の痕跡から誰がしているのかは気がついた。だがまだその張本人には会えていない。
    ヌヴィレットは階段から目を離し、ここには用がないため、階段を背にして自分の境界へと戻ろうと思ったその時だった。

    コツコツと足音がした。
    振り向くと階段の三段目に一人の少女が立っていた。
    青みがかったふわりとした白の髪。
    黒い着物を着ていて和風も良く似合っている。
    青色の色の違う瞳を持ち、その瞳はヌヴィレットを見つめている。
    だが纏う空気は怪異であり、かなり禍々しい。

    「フリーナ」

    ヌヴィレットは少女の名前を呼ぶ。
    彼女の名前はフリーナ。
    かつてのヌヴィレットの恋人である。
    そしてヌヴィレットがこの手で殺めた人物であり、七不思議の噂改変をし依代を壊している張本人だ。

    「久しぶりだねヌヴィレット。僕からのサプライズ気に入ってくれた?」
    「サプライズだと?」

    フリーナは後ろで手を組む格好になり微笑む。
    その笑みは昔と変わらず美しい。

    「そうサプライズだよ。七不思議の暴走は僕からの贈り物ってわけ」
    「っ……」

    フリーナの言葉にヌヴィレットは言葉を返せなくななった。
    彼女の仕業だと分かっていたが、まさかサプライズという一言で七不思議達の暴走を終わらすとは思わなかったからだ。
    七不思議の暴走はその力の源の依代を壊すことでしか解決せず、依代を壊せばこの土地を守る結界の効果は薄れてしまう。
    そうなれば死者の国の彼岸と人の国の此岸の境界が曖昧となり、人が迷い込む確率が上がり、大変なことになっていく。それをサプライズの一言で終わらすとは……

    「フリーナ。なぜ、このようなことをする?」
    「キミとまた同じ時間を歩むためだよ」
    「私と同じ時間だと?」
    「そうだよ。ある人が言ったんだ。七不思議の依代を全て壊したら僕の願いを叶えてくれるって……だから僕は依代を壊す。願いのために」

    一体誰がフリーナにそのようなことを吹き込んだのかわからないが、フリーナの目的はこれではっきりと分かった。

    「だからねヌヴィレット。僕のしてること邪魔しないで……」
    「フリーナ……」
    「僕はキミとまた過ごしたい。それだけなんだよ」

    階段を降りてヌヴィレットの前に来たフリーナの表情は今にも泣きそうだった。
    本当は抱きしめたい。邪魔をしないと言いたい。だがヌヴィレットの今の使命は彼岸と此岸を守ること。だからフリーナの願いは叶えられない。

    「フリーナ。私は君を邪魔しない訳にはいかない。七不思議の依代を壊せば彼岸と此岸は交わる。人が彼岸に飲み込まれる」

    ヌヴィレットの言葉にフリーナはヌヴィレットを見つめ、悲しそうな表情を見せる。

    「だから僕のお願い聞けないってことかい?まぁいいよ。初めから上手くいくなんて思ってないから」

    フリーナはヌヴィレットの前でくるりと一回転する。

    「キミが邪魔をしても僕は辞めない。依代は全て破壊する。願いを叶えるために。また会おうヌヴィレット」
    「フリーナ……」

    フリーナの色の違う青の瞳が暗くなり、そしてフリーナは闇の中に消えてしまう。
    ヌヴィレットは自分の手を握り、フリーナが消えた場所を見つめ、言葉を紡いだ。

    「私は君を止めるフリーナ。私と同じ時を歩みたいなら私がその願いを叶えれるようにしよう」

    何処の誰か知らないものに願いを叶えられるなら自分がフリーナの願いを叶える。
    そう決めてヌヴィレットも自分の境界に戻り、これから先の作戦を考え始めたのだった。




    end






    闇堕ちフリーナちゃんの設定



    フリーナ

    怪異。数十年前、学園にある彼岸と此岸の境界に迷い込み一週間行方不明となる。
    その後戻ってきたが魂が半分怪異となり、それに気がついたヌヴィレットに殺される。
    ヌヴィレットと同じ時間をまた歩みたいと言う願いを叶えるために七不思議の力の源の依代を壊し、彼岸と此岸の境界を曖昧にしている。
    ヌヴィレットのことは大好きで、水鏡で彼の行動を見たりしている。


    ヌヴィレット

    生前はフリーナの恋人であった。
    ある日フリーナが彼岸に迷い込み、戻ってきた時に怪異となっていることに気が付き、暴走を始めたので彼女を殺めその後自分も自害した。
    現在は七不思議として学園を護るものである
    七不思議は水に纏わるもの
    フリーナを救うべく動き、フリーナのしている七不思議の依代破壊を止めようとしている
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    DOODLEヌヴィフリ
    私の原神パーティーに召使さんがやってきたというヌヴィフリです
    ヌヴィさん、フリーナちゃん、白先生という私の固定キャラ達
    そこに召使さんがやってきました!
    はてはて、どのような会話が広げられるのか?

    今回は会話文ばかりなのでほとんど
    フリーナちゃんのことをフリちゃん
    ヌヴィレットさんのことをヌヴィと書いています
    けどヌヴィフリなんだよー
    ヌヴィフリ、白朮先生パーティーに召使がやってきた!「や、やだ…やだ…召使と一緒はやだ」
    「大丈夫だフリーナ殿。私がいる」
    「私もいますよ(白先生)なにかあれば私が癒しますし、仲介もします」
    ヌヴィにしがみついて嫌々というフリちゃんを白先生が優しく頭を撫でてくれる
    「二人ともそれ本当?」
    「ああ。それに私が君を守るので安心して欲しいフリーナ殿」

    「うう……」
    しかしフリちゃんの目には沢山の涙が……
    そこにカツカツと足音がした。
    「すまない遅くなってしまった。本日からよろしく頼む。ヌヴィレット殿、白朮殿、そしてフリーナ殿」

    現れた召使はお辞儀をして微笑むがフリちゃんは怯えきってしまう。

    「ヌヴィレット…」

    ヌヴィの後ろに隠れてしまうフリちゃん

    「フリーナ殿。君を襲ったりはしない。前のことはすまなかった。私もフォンテーヌを救いたい一心だったのだ」
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