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    noa1044974

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    ヌヴィフリ小説置き場
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    ヌヴィフリ

    地縛少年花子くんパロです
    学園七不思議の怪異であるフリーナちゃんと怪異のヌヴィレットさんのヌヴィフリ

    キャラ設定が最後にあります

    #ヌヴィフリ
    NeuviFuri

    この思いは同じはずこの学園には七不思議というものが存在する
    それはただ学生が怖い話として噂をする存在であるのだが、七不思議は存在する。
    七人の怪異によって…

    彼らの役目は人が七不思議に近づくのを阻止すること。
    七不思議と言われる七人の怪異達は霊や妖怪であり彼岸のもの。
    逆に生きた人を七人は此岸のものという。
    彼岸のものと此岸のものが同時に存在することはとても珍しい。そして同時に存在してしまうと時折、人が彼岸に近付きすぎてしまう。
    そのため七不思議と呼ばれる彼らがその境界を取り持つ役割をしている。
    これはその七不思議として存在している一人の少女のお話。




    フリーナはこの学園の七不思議の一人として存在している。彼女は七不思議のリーダーでもあり、人と七不思議の均衡を保つ役割もしている。
    彼女は何十年も昔、この学園の生徒であった。
    しかし彼女は大切だった幼なじみで恋人のヌヴィレットを殺めてしまった。そして自分もまたその後自害した。
    なぜ殺めたのか…
    答えはそうするしかなかったからとしか言えない。
    そしてフリーナは人を殺めた罰と、ヌヴィレットの未練が重なってしまい、地縛霊となり、その後七不思議の一人としてこの学園を守るものになった。


    最近、この学園は何かと騒がしい。
    というのも七不思議の噂が何者かに改変され、七不思議達が暴走し、此岸に害をもたらしだしたからだ。
    そしてこの騒動の原因が誰なのか…フリーナは知っていた。

    「ヌヴィレット…」
    「フリーナ」

    学校の西校舎の階段。最近ここに住む七不思議が改変されてしまい、彼岸と此岸の境界が壊れた。生徒が彼岸に呑み込まれたが、異変はフリーナと仲良くなった人間とで解決した。
    しかし一度、境界が開くと暫くは彼岸と此岸の境界線が曖昧になることがある為、フリーナは階段の境界の確認に来ていた。
    その時、目の前に黒い闇が広がり、一人の男性が闇の中から現れた。
    現れた人物は今起こってる騒動の原因であるヌヴィレット。
    フリーナが殺したはずの彼は、怪異となり頭からは龍の角が生えている。
    そしてその角には黒い札が巻きついている。
    その札は依代の札に似ているが何処か違っており不気味だ。

    依代とは七不思議の力の源である。七不思議達は怪異のため、皆、不思議な力が使えるがそれは依代があるからこそだ。
    そして依代となるものは七不思議の大切なものだと決まっている。
    フリーナの場合はヌヴィレットから貰ったペンダントが依代となっており、大切に自分の境界にしまい込んでいる。

    フリーナはヌヴィレットを見つめる。

    「ヌヴィレット。どうしてこんな事をするんだい?七不思議達の噂を改変して彼岸と此岸を交わらせて何がしたい?」

    七不思議のリーダーとしてヌヴィレットがしていることを許すことは出来ない。その為、フリーナはヌヴィレットに問いかけた。
    するとヌヴィレットは表情を変えずにフリーナを見る。

    「私はただ、君と同じ時を歩みたいだけだ」
    「同じ時?」
    「そうだ。フリーナ。君なら私の願いが分かるはずだ」

    ヌヴィレットの願いは嫌という程わかる。
    フリーナも同じだからだ。
    昔のようにヌヴィレットと居たい。地縛霊になってから何度も願った。
    だが、その願いは叶えられることはないものだと理解している

    「ヌヴィレット無理だよ。僕らは死者だ。二度と人と同じ時を歩めない」
    「それはただの理だ。ある者が私に言った。七不思議の依代を全て壊せば私の願いを叶えると」
    「なんだって…」

    耳を疑うようなヌヴィレットの発言にフリーナは驚き、彼に放った言葉は震えていた。
    七不思議の依代を全て壊す。
    それはフリーナが考えていた案だったからだ。
    ヌヴィレットが起こした騒動の被害は酷く、七不思議の依代を壊さないと解決出来なかった。
    だからフリーナは考えていた。一度全ての依代を壊そうかと…
    そしたら七不思議の力は弱まり此岸に噂の効果が無くなる。
    まさかその答えを先にヌヴィレットに言われるなんて…
    これではまるで自分が彼の掌の上で踊らされていたように感じてしまう。

    「フリーナ。私はもう一度此岸に戻り君と同じ時を歩みたい。その為なら何を犠牲にしても構わない」
    「ヌヴィレット…」

    ヌヴィレットはフリーナに近づき頬に手を添えた。
    その手は少し暖かく、彼が生きている証でもある。
    自分で殺めた彼がまたこうして生きてくれている事に泣きそうになるが、今は泣けない。
    彼がしていることは許せるはずがないからだ。

    「ヌヴィレット。僕は七不思議の一人としてキミを許す訳にはいかないんだ」
    「何故?君も私と同じ時を歩みたいのではないか?だから地縛霊として…」
    「そうだよ!未練はある!キミを殺めたことは間違ってたと思っているよ。けど、ダメなんだヌヴィレット。彼岸のものと此岸のものは交わるべきではないんだ」

    自分達の勝手な願いで人を彼岸に巻き込むことなどフリーナには出来ない。それは七不思議のリーダーとして、境界を長年取り持ってきたフリーナにとって超えてはならない境界線だと分かっているからだ。

    「そうか。分かった」
    「ヌヴィレット…分かって、んぅ!!」

    ヌヴィレットの言葉に喜びかけた瞬間、フリーナはヌヴィレットに抱き寄せられ唇を重ねられた。
    互いに人の肉体などとうの昔に捨てたというのに…唇から感じる温度も温かさも全て、生きた時と同じでフリーナはヌヴィレットのキスを拒むことなど出来ず、ただ涙が溢れ落ちる。

    「君の意見は分かった。フリーナ。私達は手を取り合えない。だがそれでも私の答えは変わらない」
    「っ…」

    抱きしめられたまま、低い声で耳元で囁かれフリーナは言葉に詰まる。

    「私は君と同じ時をまた此岸で過ごしたい。その為にこれからも動く。阻止したいならしたらいいフリーナ」
    「待って!ヌヴィレット!!」

    フリーナを離し、ヌヴィレットは踵を返し闇に溶け込もうとした。フリーナは慌てて追いかけたが、伸ばした手はヌヴィレットには届かず、ただヌヴィレットが消えた闇を掴むだけだった。
    フリーナはキスをされた唇を指で触り、そして手を握りしめた。

    「ヌヴィレット。キミが僕のために彼岸と此岸の境界を曖昧にするつもりなら、僕はキミを全力で止めるよ。昔みたいにね…」

    フリーナはそう言って、その場を後にする。

    こんなにも好きなのに生前もこ上手くいかなかった。なのにまさか怪異になってまで上手くいかないなんて…僕たちの運命は交わらないのかな?

    そう思いながらフリーナは自分の境界に戻ったのだった。


    end







    キャラ設定



    フリーナ

    彼岸と此岸の境界線の上に立つ学園に住む怪異の一人
    境界を守る七不思議が一人
    七不思議の中では五番目に位置する。
    学園にある噂。七不思議がひとつ鏡の噂の怪異である

    数十年前、この学園の生徒でありヌヴィレットとは幼なじみで恋人だったがあることをきっかけにヌヴィレットを殺してしまい、自責の念から自殺してしまう。
    その後人を殺めた罪と、ヌヴィレットに対する未練から地縛霊となり七不思議の一人となった。

    七人の七不思議怪異のリーダーでもある。



    ヌヴィレット


    怪異 龍の角を持ち、角には黒の札が貼ってある。
    数十年前、行方不明になり戻って来たが魂の半分が怪異になっていたという過去を持つ。
    フリーナによって殺された後、何者かに、七不思議の依代を全て壊せば願いを叶えると言われフリーナと共に過ごしたいと思い、その願いのために学園内の七不思議の噂を書き換え彼岸に此岸の境界線を曖昧にして人を彼岸に誘い込むという騒動を起こしている。

    フリーナの事は愛しており彼女と共に過ごしたいというクソデカ感情で彼は動いている
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    DOODLEヌヴィフリ
    私の原神パーティーに召使さんがやってきたというヌヴィフリです
    ヌヴィさん、フリーナちゃん、白先生という私の固定キャラ達
    そこに召使さんがやってきました!
    はてはて、どのような会話が広げられるのか?

    今回は会話文ばかりなのでほとんど
    フリーナちゃんのことをフリちゃん
    ヌヴィレットさんのことをヌヴィと書いています
    けどヌヴィフリなんだよー
    ヌヴィフリ、白朮先生パーティーに召使がやってきた!「や、やだ…やだ…召使と一緒はやだ」
    「大丈夫だフリーナ殿。私がいる」
    「私もいますよ(白先生)なにかあれば私が癒しますし、仲介もします」
    ヌヴィにしがみついて嫌々というフリちゃんを白先生が優しく頭を撫でてくれる
    「二人ともそれ本当?」
    「ああ。それに私が君を守るので安心して欲しいフリーナ殿」

    「うう……」
    しかしフリちゃんの目には沢山の涙が……
    そこにカツカツと足音がした。
    「すまない遅くなってしまった。本日からよろしく頼む。ヌヴィレット殿、白朮殿、そしてフリーナ殿」

    現れた召使はお辞儀をして微笑むがフリちゃんは怯えきってしまう。

    「ヌヴィレット…」

    ヌヴィの後ろに隠れてしまうフリちゃん

    「フリーナ殿。君を襲ったりはしない。前のことはすまなかった。私もフォンテーヌを救いたい一心だったのだ」
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