どうぞよしなに無条件の肯定に、涙が出るくらい力が抜けた。アレはなんだったのだろう。それをぼかして相談すればカガリ・ユラ・アスハはアストレイの三人娘にけしかけられた。何故だ。私は知り合いの話をした筈なのだが。そう思いながら彼女は無重力を渡り歩く。
(………)
うれしかった、と思う。初めての種類の幸福の実感だ。カガリはぽつぽつと整理しようとするが、顔が熱くなってきて、どうしたらいいのかわからなくなる。「そういう意味ですよ」と言われたが、どういう意味なんだ。いや、わからないわけではないけれど、経験がない。初めての出来事にどう対応していいのかが彼女にはわからない。正解の無い案件である。
『カガリ様は、どう思ってるんですか?』
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