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    うすけ

    (no profile)衝動消化用

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    うすけ

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    タイトルとは

    #アスカガ

    おかえりただいま綺麗な目だな、と思わず魅入る時。指先が髪の襟足を撫でる時に視線の先が自分なのだと気付いて、目を閉じその意を肯定する。僅かな空白を感じるので、いまだにこの反応が正しいのかカガリにはわからない。けれど笑い声が含まれるような柔らかな吐息が自分の唇に含まれるのも知っている。挨拶のような、この時が一番好きだ。ふわふわとして力の抜ける嬉しさがある。

    「…っ」

    探るように歯列をひとつずつ舐められ促される。はじめて舐められたときは歯には神経通っていないんじゃなかったか、なのになんでくすぐったいんだ、なんて目を丸くした。あとは楽しいような怖いような混乱の時間がやってくる。

    「… ぁす、」

    舌先が絡む時に身体が震える。主導権はすっかり相手に奪われ舌が口の中で大暴れされる。侵略である。実際カガリは酸欠で死にそうになる。殺す気か、と思うのだ。

    「…おっ、」

    角度が変わり口が離れたときに息を吐く。

    「ま…ッ~~~~」

    途中でまた口が封じられた。死ぬ。後退すると後ろ頭を掌でガードされた。逃げ場が無いので力場は前に。額に軽く頭突きをする形で唇を離すと、間の悪さを感じた。

    「えぇ…っ」

    軽く喉を鳴らすような咳をした。喉に唾液が通る。深呼吸に一分ほど要する。ゼーーーーハーーーーー、ゼーーーーハーーーーー、熱による涙目のまま呼吸を整える。頭で肩口に頭突きをして遺憾の意を示しながら、カガリはアスランの胸元を3回ほど叩いた。何故か?腕の中から逃れられず背中をぽんぽんと撫でらているからである。

    「おま…っなが…」

    言えてない。可愛い。目を閉じたアスランが頭の中で二言の感想を述べながら彼女の堪能をしていることをカガリは知らない。知っていたら殴っていい案件だ。こほこほとカガリは呼吸を整える。頬を紅潮させながら「長いんだよ!」といえたのは落ち着いてからだ。

    「何が?」
    「キスが!」
    「3秒くらいだろ」
    「嘘つけえ!」

    対しアスランは楽しそうに笑った。愛おしむような吐息が一回吐かれた。カガリがじとりと睨めば、にこりと笑われる。その優しい顔に弱かったりもする彼女である。

    「ただいま、カガリ」
    「お帰り、破廉恥野郎。…なにわらってるんだ、おまえ…」

    何かもっと言いたいことがあった気がしたが、カガリは腕を回して労うように抱きしめた。懐の広い人間性を持つ彼女である。

    「もっと怒るかなと思ってた」
    「…いいよ、もう。帰ってきたならそれでいい」
    「…君がキスとハグを約束してくれるなら俺は絶対帰ってくる」
    「私は冗談言ってるんじゃないんだぞ」
    「俺は大真面目に言ってる!」

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    うすけ

    MEMOもういいタイトルなどしらん。好きと言ってないアスランの話を聞いたので明るくしたい16歳ネタ。16さい…かわいいよ…なにあれ…。個人的には言ってないほうが好みなのでそれでいい。が、恋人だっては言ってそう。は~~逃避行読みたいなー。ネタバレは見たけどあらすじだからなー。
    幕間付き合っている。と言えば三人娘は前のめりになって詳しい状況を聞き出そうとカガリに詰め寄った。好きとは言われていない。と言えば三人娘は『はじめてのおつかい』でも強制するようにカガリに言質をとれと嗾け放り出した。状況説明はここまでだ。

    「おまえ私が好きなのか?」

    純粋な疑問を向けるような顔をするカガリに、アスランは足元から崩れ落ちるかと思った。ここまで。ここまで通じていないものなのか。ショックを受けながらも反射的に答えていたのは自分を律する事ができなかったからだろう。やけに幼い返答が口から出た。言いながら抱きしめるより掴み取るようにカガリを引き寄せる。

    「ばか」
    「なっ」

    両頬を両手で掴んで口を口で塞ぐ。舌を食む。もう何言われようがされようが絶対手離すものか思い知れ。怒りと執着を存分に押し付ける。これだけやっても通じなかったら俺はどうしたらいいんだ。
    518

    うすけ

    MAIKING俺は…クルーゼがいるからSEEDがおもしれえんだっていうオタクだから…。見返したからか(ですてには総集編だけど)なんでだか放映当時なんとも思わなかったラウレイ家族を考えてしまうよ。だから『パパ』が引っ掛かったのかとか都合よく…現パロでジョン・コルトレーン聞いてるクルーゼはいるわ。あとはトヤメイふえねえかなの欲がある。そもそもあるのかそれは?わたしのなかにはあるんだよ。
    断片【ドッペルゲンガーはもう殺した】

    父親、母親、家族というもの。そんなものは最初から持たずに産まされたモノはきっと人間のどの区分にも属さない。それは絶望に似ていただろうか。しかし幼いクルーゼにとっては自己認識の始まりであり確立だった。そんなものは無くても生きていけると証明もした。ただ、まさか、ドッペルゲンガーに二人目がいることなどは予想もしなかった。一度は殺して終わらせた。――さて、二人目は。腕の中の赤子をどうするべきか。その時点で既にクルーゼに殺すという選択肢は無かった。殺してやった方がいいだろうか、という迷いはあっても殺意は無かった。滑稽な自分にこんなにも弱いもうひとりの自分。それが世界を肯定する要因のひとつになっていくとは思いもよらない。世界というのはなんて醜悪で面白い。クルーゼはいつも秤を用意して釣り合いを眺めている。そういう性分だ。だから自分の行く末すら眺めたかったのかもしれない。
    2018

    うすけ

    MEMO獅子噛んで欲しい欲の消化。19歳、人目無い時のラブコメはあるだろ?ないの???スキンシップ軽いのが好きな子と深いのが好きな子…アスカガ…謎の相性の良さ…
    あいのあいさつキスというより挨拶のようなそれが彼女は好きだ。額に、耳に、髪に唇を軽くあてがう。

    「フ、ははっ、くすぐったい」

    口付けて笑うカガリがいる。色気よりも溌溂さを感じる反応だが、彼女というだけでどうしてこんなにも嬉しくなるのだろう。アスランは毎回不思議に思いながらカガリに触れる。彼女のことを優先しようと思って振る舞う。けれど、

    「…カガリ」

    名前を呼べば意を肯定されるように緩んだ唇に優越感が刺激される。入り込めば控えめな小さな舌先が可愛くて絡ませれば溶けるような錯覚をした。目を閉じて集中して、感覚を味わう。とんとんと肩を叩かれふと顔が見たくなった。目を開ける。

    「ン、う…、…っ」

    ぴくりと震えるがけして否定をしない。ああ、求めていいんだと気付くより先に脳が破壊されている気がする。探ることに夢中で捕まえている幸福を隅々まで味わっていたい。もっと深いところまで繋がりたい。こんなものキリがある筈ない。アスランの沈むような欲望はカガリに名前を呼ばれるとそちらに沿う。
    780

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    うすけ

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    断片【ドッペルゲンガーはもう殺した】

    父親、母親、家族というもの。そんなものは最初から持たずに産まされたモノはきっと人間のどの区分にも属さない。それは絶望に似ていただろうか。しかし幼いクルーゼにとっては自己認識の始まりであり確立だった。そんなものは無くても生きていけると証明もした。ただ、まさか、ドッペルゲンガーに二人目がいることなどは予想もしなかった。一度は殺して終わらせた。――さて、二人目は。腕の中の赤子をどうするべきか。その時点で既にクルーゼに殺すという選択肢は無かった。殺してやった方がいいだろうか、という迷いはあっても殺意は無かった。滑稽な自分にこんなにも弱いもうひとりの自分。それが世界を肯定する要因のひとつになっていくとは思いもよらない。世界というのはなんて醜悪で面白い。クルーゼはいつも秤を用意して釣り合いを眺めている。そういう性分だ。だから自分の行く末すら眺めたかったのかもしれない。
    2018