Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    うすけ

    (no profile)衝動消化用

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 12

    うすけ

    ☆quiet follow

    私は16さいを美少女と美幼女だと思ってるのやもしれん。これがそんな…一気にそんな熟練の愛にしてゆけという…なに???

    #アスカガ

    どうぞよしなに無条件の肯定に、涙が出るくらい力が抜けた。アレはなんだったのだろう。それをぼかして相談すればカガリ・ユラ・アスハはアストレイの三人娘にけしかけられた。何故だ。私は知り合いの話をした筈なのだが。そう思いながら彼女は無重力を渡り歩く。

    (………)

    うれしかった、と思う。初めての種類の幸福の実感だ。カガリはぽつぽつと整理しようとするが、顔が熱くなってきて、どうしたらいいのかわからなくなる。「そういう意味ですよ」と言われたが、どういう意味なんだ。いや、わからないわけではないけれど、経験がない。初めての出来事にどう対応していいのかが彼女にはわからない。正解の無い案件である。

    『カガリ様は、どう思ってるんですか?』

    どうって。アスランはアスランだろ。そう思いながら言葉にしていく。不思議なやつだと思う。やさしいやつだと思う。傷だらけで、危なっかしいのでほっとけない。あとは、…あとは?

    カガリが探し人を見つけた時、案の定アスランは展望デッキに一人でいた。また何か考え込んでいるのだろうか。

    「アスラン」
    「――…カガリ」

    普通に呼びかけることができたのだ。そのまま有耶無耶にもできたかもしれない。けれど顔が見えない。カガリは声を聞いただけで顔を逸らしてアスランの足元を見た自分に驚いた。

    「あ、   の    おまえ」

    どうして自分がこんな確認のようなことを口走ったのかカガリにはよくわからなかった。なんでこんなわけのわからないへんな反応をしているのだろう。緊張を吐くように声を出した。言ってしまえばスッキリするような気がした。

    「こ、恋人ってことでいいのかっ?」
    「………うん」

    うん、てなんだよ!とカガリは思って顔を上げる。そして、呆けているような相手の顔を見て気が抜けてしまった。翠色というものはやさしい色だと思った。目が引き寄せられる。

    「…大丈夫か?」

    相手は無防備であどけない表情をしていた。

    カガリが手を伸ばしてその頬に触れれば滑って撫でるような形になる。一瞬動けなくなった。見つめられて動けなくなるとか、そんな怪物の話あったようななかったような。それ、たぶん、みとれてうごけなくなったんだろう、なんて思うくらい、ひたすらに。真っ直ぐな緑が自分の指先を、親を初めて見たような雛鳥のようにじっと見ている。頬から離せばそのまま真正面から見つめられる。どうしたらいいのかわからなかった。カガリは目の前の少年がとても可愛くて、かわいくて、なんだか照れた。混乱する。

    「じゃ、じゃあ、よろしく…? …またあとで」

    背を向けてカガリは立ち去った。撤退だ。なんか、ワーってなるので撤退だ。顔が熱い。ふわふわしてる。地に足が着かない。当たり前だ、無重力にいる。

    ***

    転換期があるとすれば、彼女を意識してしまった時だ。

    おかしなやつ。おもしろいから、眺めていたいような、笑ってしまうようなそんな感じだとアスランは思っていた。ズケズケした物言いでも陰湿さが無いので、ムッとするところがあっても憎めない。むしろ素直さ、真っ直ぐさが親しみを感じさせ、何度無意識に笑ってしまったかわからない。無防備さに放っておけないような子供扱いもあったかもしれない。会えば会っただけ親しみは湧いた。カガリといる時だけは呼吸が驚くほど楽になる。

    それが、どうして、こうなったのか。
    親しさをこの上なく感じているのに、友人だと言われると納得できない自分がいた。

    一度自覚してしまったら、もう駄目だった。彼女のすべてを肯定したくなるような盲目に眩暈がした。状況が状況なのに、会えば胸にあたたかなものが灯るような感覚に自分が作り変えられてるように、どんどん、急激に育っていった。

    ひとをだきしめたいと動くことがあるなんて、知らなかった。

    ***

    部屋にどうやって戻ったか記憶が無い。そんな馬鹿みたいなことを働かない頭が認識している。アスランは空間に浮かぶ自分の身体をコントロールせずに無重力に任せていた。壁に背中があたる。目を閉じても情報過多だ。

    「………」

    なんだこれ。嬉しさで思考ができない。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💗☺☺❤💞💕💖☺🙏💯💯💯💖☺💖☺💘👍👍😊🙏☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    うすけ

    MEMOもういいタイトルなどしらん。好きと言ってないアスランの話を聞いたので明るくしたい16歳ネタ。16さい…かわいいよ…なにあれ…。個人的には言ってないほうが好みなのでそれでいい。が、恋人だっては言ってそう。は~~逃避行読みたいなー。ネタバレは見たけどあらすじだからなー。
    幕間付き合っている。と言えば三人娘は前のめりになって詳しい状況を聞き出そうとカガリに詰め寄った。好きとは言われていない。と言えば三人娘は『はじめてのおつかい』でも強制するようにカガリに言質をとれと嗾け放り出した。状況説明はここまでだ。

    「おまえ私が好きなのか?」

    純粋な疑問を向けるような顔をするカガリに、アスランは足元から崩れ落ちるかと思った。ここまで。ここまで通じていないものなのか。ショックを受けながらも反射的に答えていたのは自分を律する事ができなかったからだろう。やけに幼い返答が口から出た。言いながら抱きしめるより掴み取るようにカガリを引き寄せる。

    「ばか」
    「なっ」

    両頬を両手で掴んで口を口で塞ぐ。舌を食む。もう何言われようがされようが絶対手離すものか思い知れ。怒りと執着を存分に押し付ける。これだけやっても通じなかったら俺はどうしたらいいんだ。
    518

    うすけ

    MAIKING俺は…クルーゼがいるからSEEDがおもしれえんだっていうオタクだから…。見返したからか(ですてには総集編だけど)なんでだか放映当時なんとも思わなかったラウレイ家族を考えてしまうよ。だから『パパ』が引っ掛かったのかとか都合よく…現パロでジョン・コルトレーン聞いてるクルーゼはいるわ。あとはトヤメイふえねえかなの欲がある。そもそもあるのかそれは?わたしのなかにはあるんだよ。
    断片【ドッペルゲンガーはもう殺した】

    父親、母親、家族というもの。そんなものは最初から持たずに産まされたモノはきっと人間のどの区分にも属さない。それは絶望に似ていただろうか。しかし幼いクルーゼにとっては自己認識の始まりであり確立だった。そんなものは無くても生きていけると証明もした。ただ、まさか、ドッペルゲンガーに二人目がいることなどは予想もしなかった。一度は殺して終わらせた。――さて、二人目は。腕の中の赤子をどうするべきか。その時点で既にクルーゼに殺すという選択肢は無かった。殺してやった方がいいだろうか、という迷いはあっても殺意は無かった。滑稽な自分にこんなにも弱いもうひとりの自分。それが世界を肯定する要因のひとつになっていくとは思いもよらない。世界というのはなんて醜悪で面白い。クルーゼはいつも秤を用意して釣り合いを眺めている。そういう性分だ。だから自分の行く末すら眺めたかったのかもしれない。
    2018

    うすけ

    MEMO獅子噛んで欲しい欲の消化。19歳、人目無い時のラブコメはあるだろ?ないの???スキンシップ軽いのが好きな子と深いのが好きな子…アスカガ…謎の相性の良さ…
    あいのあいさつキスというより挨拶のようなそれが彼女は好きだ。額に、耳に、髪に唇を軽くあてがう。

    「フ、ははっ、くすぐったい」

    口付けて笑うカガリがいる。色気よりも溌溂さを感じる反応だが、彼女というだけでどうしてこんなにも嬉しくなるのだろう。アスランは毎回不思議に思いながらカガリに触れる。彼女のことを優先しようと思って振る舞う。けれど、

    「…カガリ」

    名前を呼べば意を肯定されるように緩んだ唇に優越感が刺激される。入り込めば控えめな小さな舌先が可愛くて絡ませれば溶けるような錯覚をした。目を閉じて集中して、感覚を味わう。とんとんと肩を叩かれふと顔が見たくなった。目を開ける。

    「ン、う…、…っ」

    ぴくりと震えるがけして否定をしない。ああ、求めていいんだと気付くより先に脳が破壊されている気がする。探ることに夢中で捕まえている幸福を隅々まで味わっていたい。もっと深いところまで繋がりたい。こんなものキリがある筈ない。アスランの沈むような欲望はカガリに名前を呼ばれるとそちらに沿う。
    780

    related works

    recommended works