【ngis】結婚しよ「うぅ〜、気持ち悪い…明日二日酔い確定じゃん…」
スポンサー主催のパーティで、しこたま酒を飲まされた凪は、痛む頭に口をバツにして、家の扉を開けた。暗い廊下は、しんと静まり返っている。物音を立てずに手洗いと歯磨きだけ済ませ、寝室へと這入る。
こんもり盛り上がった布団から、愛しい恋人の、いとけない寝顔が覗いている。凪はさらさらした黒髪を軽く梳いた。んん、と彼が顔をぎゅっと歪ませ、微かに目を開いた。
「あ、ごめん」
「ん〜…なぎだぁ…」
へにゃりと目を細めて目の前の凪の髪をくしゃりと撫でる。そのまま腕を頭の後ろに回し、ベッドへと引き込む。
「ちょっ…」
「すぅ…」
恋人の気持ちよさそうな寝顔にふっと息を吐いて、凪はその形のいい頭を抱え込んで目を瞑った。
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