その日誕生日は死んだ予定前に動くことは、嫌いではない。
今日はコズミックプロダクション事務所にて、ジュンの誕生日パーティが執り行われるという通達を一週間前に貰った凪砂は、プレゼントを抱えて事務所に向かっていた。先日の日和の誕生日の時になにを渡すべきか苦悩していた凪砂は、様々な人に教えを乞いた。プレゼント、というものは相手を思って選んだものを渡すのがいいとアドバイスを受け、それにならってプレゼントを選んだ。
日和はとても喜んでくれた。
その喜びは凪砂に帰ってきて、綻ぶような温もりを与えてくれる。甘美な温もりは、今でも凪砂の記憶にこびりついていた。
ジュンにも、日頃の感謝を。
そして、プレゼントを渡したい。考えたら、凪砂の行動は早かった。
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