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    阿燐んこ

    @ari_4H2O

    ブレ すみいさ 字書き
    誤字多すぎ+加筆しすぎマンなのでポイピク失礼します。
    読みにくい文章です。自己責任でお願いします。成人済
    支部にまとめてないのは一旦ここに

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    阿燐んこ

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    長編特別編
    スイパ衣装にびっくりしたあまり…、いやなにしとんねん観測者

    ##スミイサ
    ##アローンアゲイン
    ##別バース

    隕ウ貂ャ閠から愛をこめてどこかの星で愛した男が死んだので無茶をした男が居た。
    その姿を何処ぞの宇宙生命体X(以後彼女とす)は感知し感涙した。
    ああ愛の美しさ、恋の乱暴さ。
    それはまさに生きることに飽きていた彼女の心を射止めた。
    そしてルンルンとピクニック気分でその男——恋焦がれた男が後ろのコクピット席で死んで自暴自棄で殺戮破壊マシーンになり果ててしまった男——に彼女は時空を飛んだ。善は急げ。(それでも彼女が辿り着いたときは少しまた違った世界だったけれど!)
    結果、宇宙生命体の彼女は本能のまま焦がれ死んだ。最後に学んだことは『失恋した男は怖い。とてもイイ、素晴らしい』。幸せな最後だった。
    それはそれとして、懸念点一つ。彼女を殺した男(ちっぽけな青い星の人間、人間。名をルイス・スミスという)に呪い、殺した彼女・未知なる宇宙生命体Xの彼女の異能が譲渡されてしまったことである。
    彼女はロマンチストのサイコパスだったのである。だから最後の力を振り絞って『私が死んだ後ももがき苦しみ苦悶に満ちよ♡』と付与して消えた。

    さてはて、それがXXX前の話である。
    男、ルイススミスは謎の力を与えられて[観測者]とかいうものになってしまった。
    観測者の朝は無い。昼も無いし夜も無い。娯楽はある。
    観測者だもの。観測だけはできる。
    という訳で本日も楽しい観測日和である。

    ——

    ルイススミスが殺した彼女は青い星チキュー、90億のいのち・生きざま・技術・感情、全ての知識を脳に蓄えていた。
    なので、そのままその記憶は[観測者]ルイススミスに譲渡された。
    それを譲渡されたスミスはぶっ倒れた。当たり前である。その行為は宇宙全ての情報を脳に詰め込んだといっても過言ではない。XX年はぶっ倒れたままでハロウィンの事しか考えられないときも脳内でクリスマスを永遠に繰り返すときもあった。
    が。神様はお優しいのかスミスが人間のコトワリを超えたのか、XX目に復活。
    そこから発狂XX年。
    そこから暴走XX年。
    そこから虚無XX年。
    『もう観測しかできないならイサミ(かつてスミスが愛した人)達を見ていよう』と開き直って現在XXX年目。

    ——

    さて、観測方法について。
    彼は鼻歌を歌いながらもうXXX年愛用しているタブレットを手に取った(ちなみにXXXXX回破壊しているが本日も無傷で稼働し彼の役に経っているけなげなガジェットである)。
    最初は[観測者]といっても観測方法がわからなかった。なので初期のころは手探りで発狂してはいろんな時空に飛んだ。発狂故、観測した世界はメチャクチャのぐちゃぐちゃの地獄が多かったので更に発狂、暴走したスミスである。しかし宇宙生命体さんはチキュウ人のIQを何百何千何那由他も上回っているのである。生まれた日がチキュー人と桁違いなのだから仕方ない。
    そしてチキュー人はいつまでも発狂もしていられない。
    [死に至るまでの5のプロセス]というものがチキュー人の間でかつて研究されていた。スミスはそれの通りに身を任せ今ラスト5[受容]つまり[開き直り]の境地にやっとたどり着いたのである。発狂からその境地に至るまでその間チキュー時間にしてXXX。
    そしてやっとタブレットさんの登場である。

    観測者になる前のルイススミス、チキュー人だった頃のルイス・スミスが好きだったものはズバリヒーローもの。特にスーパーロボットが出てくるものが大好きだった。
    なので動画配信サービスに8個加入していた。
    が彼女主導に宇宙生命体Xたちがチキューを侵略した日ネット回線は途絶えた。
    なので娯楽はそれっきりであった。

    ある日[開き直り]の境地に至ったスミスはふと思った。
    『■■が見たい…』
    なんともなしにタブレットにタップしてみた。
    するとなんということでしょう!今まで無かったアプリがタブレット上に登場した。
    死ぬほど懐かしいアイコンだった。
    スミスは良い発狂をしながらそのアイコンをタップしたところ、かつて愛した配信サイトがそのまま表示された。スミスが望んだ『■■』という特撮ドラマも網羅していた。
    泣いた。泣いた。チキュー時間にしてそれだけのことで3日は泣いた。

    そして更にある日のことである。
    ふとスミスは思った。『こんな感じでイサミが見れたらなー』なんて安易なことを。
    …………できた。
    チキュー人の素晴らしい所はイマジネーション・イミテーション・インスピレーション。

    …——さて本当に前置きが長くなった。
    これを読んでいるかもしれないどこかのユニバースの諸君すまない。
    観測とか宇宙人とか地球とか全く意味不明でこの言語も理解されているかわからないけど一応説明をしておいた。
    正直言うと、記録用のメモアプリを起動するのも大変久しぶりだ。
    記録アプリを立ち上げたのも正直いうと[気まぐれ]だ。別に誰かに届くとは思っていない。
    …ああ、ダメだな。暗い話になる。
    今日の話をしよう。
    君たちにとって俺の今日がどの今日か俺自身もわからないけれど。


    ——

    タブレットからイサミの顔がアイコンになっているアプリをタップ。
    ホーム画面には昨日まで見てきたあらゆる時空のイサミの軌跡が表示されていた。
    一番気に入っていた動画配信サービスアプリと全くおんなじUIで使いやすい。
    一時停止も早送りもスキップも字幕機能だってある。
    文句があるとすれば、新着作品の追加が遅い&告知なしに追加されることぐらいだ。

    という訳で今日の話。
    [NEW]タブ欄に新たな時空の映像が追加された。もうそれだけでハイ。ガチャガチャと冷蔵庫に手を突っ込みいつでもキンキンに冷え切ったコナビールを取り出す。まず新作時空が追加されたことにCheers!一本一気に飲み干し、ドンと机に置けばいつも通りビールは復元した。
    新規時空のサムネイルから[詳細]をタップ。『カテゴリー:ヒューマン・コメディ』!
    Cheers!……はぁあ、よかった新しい時空のイサミはひどい目に合ってないらしい。はぁああ…本当によかった。二本目も飲み干して3本目を復元、そしていそいそとタップ!



    ——

    『この度第XX回チャリティーイベント内容が決まった。』
    佐竹1佐の声はいつだって会議室に通る声だ。特に、彼を慕う者たちにとっては。
    それがどういう内容であれ身が引き締まる。
    『カフェだ。』
    ……Sorry、一部例外もある。

    『またカフェですかぁサタケ一佐?』
    『大丈夫だ、前回の意見を考慮して女性陣の服面積は増えた。』
    『それは良かった!』
    一時停止、タブレットに映るメリケン野郎にデコピン。……それだけでは飽き足らずペン立てからカッターナイフを取って顔にXをつける。前回見た時空でのお前の仕打ちはひどかった。Fxxx野郎。地獄に落ちろ。…が、スーパーガジェット:タブレットはたくましい。全く意に介せず傷は.5秒で治った。
    shit、と悪態ついて再生再開。
    『ええっと…つまりそれは俺たち、男が一肌脱ぐって…ことですよね』
    懐かしい友の声。…久しぶりだなヒロ。3つ前に観測した時空ぶりじゃないか。泣きそうだ。
    ヒロが居るっていうこと、そして[サタケ一佐]つまりこの世界はあの黄金に輝く俺のヒーローが駆け抜けた後の世界ってことだろう。一時停止ビール3本目。
    幸せすぎて今日はここまでの視聴にしようか迷う。
    新作はじっくりと味わって見なければ。
    『はは、否定はできない…特にいつもの二人には』
    うげっ、とした顔のイサミの顔が映ってまた一時停止した。
    ——ああ、元気そうだ。
    Cheers!Cheers!Cheers!Cheers!スクリーンショットで保存。
    はぁ……

    ——続きを再生したのは翌日のことだった。
    元気で健やかなイサミを見るだけで1週間は持つ。
    ああ…イサミ…イサミ…新たな時空の誕生に本日も乾杯。
    再生をタップ。
    『まぁ、そんな顔をするな。』
    『……拒否権は』
    『ないな』
    『いいじゃないかイサミ!見せつけてやろうぜ』
    一時停止、カッターナイフ(略)

    『衣装は既に用意してある。早速だが腕を通してもらいたい』
    『ええ、急ですね!?てかそもそもいつやるんです?』
    『3週間後だ』
    『……たいちょ~ぉ』
    『一佐だ。もともと地域の老人会のフリーマーケットが予定されていたんだが、主催の方が急に入院することになってな。老人会といっても規模はXX基地飛行場横エリア丸々使う予定だった』
    『これまた豪勢な…』
    『前も話したと思うが、基地の一部を貸し出すこともまた資金援助の一部だ。幾ら平和になったといっても』
    『誰かさん達が秘匿したから』
    『ヒビキ、』
    『で、お鉢が回ってきたんですね』
    『その通りだ。まぁ、前回同様君たちも地域住民と楽しんでくれたら俺は嬉しい』
    『で、衣装は?』
    『配布する』


    ——あまりの衝撃でタブレットを叩き割った。それは音を立てず元の形へ修復されていく。
    「what?」

    『これ……下に着るもんないんですか』
    『ひゅー!セクシーじゃんイサミ!』
    『い、い、イサミさんこっちに目線ををををを』
    『…』
    『地域住民、特に女性からの熱い希望だ。あと俺の配慮だ。夏だからな。XX基地が真夏地獄なのはよく知っているだろう』
    『……狂ったんですか』
    『俺は一佐だ。口を慎め』

    一時停止。
    リプレイ、最初から。
    スクリーンショット。連写。
    深呼吸。
    からの、アプリのHOME画面からギャラリーページ。
    は・あ・あ・あ・あ・あ・あ。
    つま先から足の裏までぐるぐると眺め倒して、ピンチで拡大。
    解説文を熟読。
    そして、[出力]をタップし————



    ——

    ————何を書いてるんだ俺は。
    そこでルイス・スミスは我に返った。彼の周囲には先ほどまでもじっくりとギャラリーモードでじっくりと眺めていた、ちょっといかがわしいウェイター衣装をまとった彼の思い人、イサミアオのソフビおもちゃ・ぬいぐるみ・1/7サイズのフィギュア、そして1/1サイズラブドールを抱きしめていた。
    このラブドールには好きな時空のイサミの魂を入れれることが出来る。宇宙生命体ありがとう。もう名前も忘れたが。だってあれからXXX年だ(なおもうすぐ4桁に突入予定)そりゃ、狂うさ。

    「愛している……でもきわど過ぎないか?」
    抱えたラブドール、アオイサミ(繝上Ρ繧、繧「繝ウ繧ォ繝輔 ver)の腹筋を丁寧に撫でながら、本日も哀れで狂ったそしてハッピーの境地へと至った[観測者]ルイススミスは少し恥ずかしそうに入力していたレポート文を削除するのであった。
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