ペーパーリング がやがやとした、休日のファストフード店。セントフォンテーヌの事件に関する後処理や任務が重なる中取れた、恋人との貴重な休み。だと言うのに、お洒落で落ち着いた食事店ではなく、学生が溢れるハンバーガーショップに並んでいた。
「なぁ、別にここじゃなくても……俺たち、もう学生じゃないんだから他の店でも良かったんじゃないか?」
ライルは予備学校を、自分は聖フレイヤ学園を卒業し、天命の一員としてそれなりの給料をもらっている。学生時代、期末テスト前に入ったファストフード店よりも良いものを食べられるはずだ。
「固い事言うなって、親友! この限定チーズバーガーは今を逃したらもう食べられないんだ」
「狙った獲物は逃さない、それが狙撃手として一番大事な事だって、綺羅先輩から教わったからね」
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