24時間と8時間 ベッドの中、胸元にぴったりと寄り添ってその心音に耳を澄ます。
布団に潜り込んでいるおかげで静かな寝室に響いているだろう時計の秒針の音や外の音はシャットアウトされていて、まるでアタシたち以外が世界から消えてしまったような、そんな錯覚を起こしそうになる。
「ねぇ」
「ん?」
あまりの心地よさについつい微睡んでいるとそっと布団が捲られ、不満気なアクアマリンが覗き込んできた。
「寝ないでよ?」
「ん〜」
「ちょっとぉ?」
「大丈夫よォ」
「全然大丈夫そうじゃないから言ってるんだけど?」
布団をかけたままだと本格的に寝てしまうと思われたのか剥ぎ取られてしまい、まだまだ冷たい夜の空気に身震いする。
責任を取ってもらおうと腕を引っ掴んで毛布のように泉ちゃんに包まると「動けないんだけど」と文句を言われた。それを聞こえないふりでやり過ごそうとしたら、なぜかくすぐり合いに発展してしまって、二人して涙目になるほど笑い転げるハメになった。
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