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    流浪 @阿七おいしい

    遙か7阿国さん激推しの阿七狂い。
    阿国さんが幸せなLOVE&ピースな世界が好きです。

    漫画と小説で一応世界線分けてますが、基本イチャイチャしてます。
    小説の方が真面目(?)な阿七です。

    *エアスケブ始めてみました。

    Pixiv -> (https://www.pixiv.net/users/6550170)
    *主にまとめ、長めの小説に使ってます。

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    流浪 @阿七おいしい

    DONE遙か7 阿七
    なんでもない事後の話。全然エロくは…ないはず。だけどちょっと恥ずかしい。

    最近最後までSSを書けないので(つまり中途半端に書き散らかしてる)短いけど久々に最後までちゃんと書いてみた。
    2023.2.7
    鼓動に溶ける 傍らの温もりが優しかった。横たわった身体の全てが褥に覆われているというのに、その温もりは一等暖かくて、離れがたく愛おしい。
    「…阿国さん」
     自分でも恥ずかしくなるほどだった。呼んだ声はうっとりとしていて、甘ったるい。こんな声を出してしまう自分を七緒はこれまで知らなかった。こうして阿国と情を交わすようになるまで、こんな女の部分を七緒は知るよしもなかったのだ。
    「…ん?どうかしたか…?」
     少し微睡んだ声が頭上から返った。同時に馴染んだ掌が七緒の長い髪をすく。包み込むような優しい声と温もり、肌に当たる指先が堪らなく気持ちいい。
     返事の代わりに七緒は頭を阿国の固い胸に擦り付けて、彼の腕の中に収まるように竦めていた腕を背中に回した。女よりも整った容姿のせいだろうか。男にしては華奢な印象がある阿国だが、無駄のない筋肉が付いたしなやかな身体は滑らかでも逞しく大きい。七緒に触れる手や呼ぶ声はしっかりと男のものなのだ。だが指に絡まる下ろした彼の髪、それはやはり女よりも艶やかで絹のように上等な手触りだ。それらは彼の平素の姿のように二面的な複雑さを表すが、しかし七緒にはそれが阿国の真実で、彼の本質であることを知っている。
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    流浪 @阿七おいしい

    DONE遙か7
    出陣イベントドラマ『悠遠の彼方へ』の終幕から続く阿国さんのSSです。

    ふと、あの√が阿国さんの復讐だと解釈すると面白いかなぁ、と思いついたので書いてみました。
    大分ダークサイド阿国さんですが、阿七風味もちょっと入れられて書いててとっっても楽しかったですw
    結構面白くできたと自分では思ってる。
    2022.10.6
    水底の石 岐阜城の夜、七緒が去った縁側は静寂が落ちてしん、と落ち着いている。さわさわと庭木を揺らしながらそよ吹く夜風に髪を遊ばせながら、阿国は遙か遠い星を眺めていた。
     ふと、小さく溜息が溢れた。それは阿国の心に落ち、その水面を微かに揺らす。
    「──その溜息は何に対してだ」
     頭上の影から声がしたのは、その時だった。


     宗矩はむっつりと口をつぐんでいた。虫の居処が悪い訳でも、体調が芳しくない訳でもない。ただ、何か石がつっかえたように腑に落ちないものがずっと胸に溜まって、どうにも座り心地が悪かった。
     心を乱すなど甚だ未熟だと、落ち着こうと星を見に屋根に登っていた時、軒下から話し声が聞こえてきた。確認せずともそれが誰のものかはすぐに分かり、立ち去ろうとも思ったが、宗矩はすぐにそれが決断できなかった。
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