shiraseee @shiraseee_0108_ 気ままに更新しています。サイレント更新&修正は常習。凪茨ばかりですが、たまに他CPなども。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 58
ALL 凪茨 薔薇の女王様 富豪とディーラー 凪砂さんと茨くん 戦うEden shiraseeeDONE凪砂+幼茨 CP要素はありませんふたりが家族(血縁関係はなし)という設定の、ほのぼの日常のおはなし。茨が凪砂を呼び捨て。のんびりとした、ある昼時のおはなしです。凪砂さんと茨くん 2【背伸び】 雲ひとつない、秋の晴れ渡った空。 まさに秋晴れ、そして洗濯日和といった今日。 ある高層マンションの一部屋にも、燦々と降り注ぐおひさま。 窓辺はとてもあたたかく、そこに座り込み愛用のブランケットを羽織って日向ぼっこをする、一人の青年がいた。 「凪砂〜」 日差しが心地良く、うとうとと微睡んでいると部屋の奥から、その青年──凪砂を呼ぶ声が聞こえ深くに沈みかけていた意識がゆっくりと戻りだす。 凪砂は座ったまま、ぱたぱたとスリッパを擦りながら声の主が近付いてくる音を聞いていた。 「凪砂、寝てんの?なぎ……起きてんじゃん、返事くらいしてよ」 ひょこっと横から顔を覗き込んできたのは、彼と共に暮らす少年──茨。 特徴的な暗紅の髪が陽に照らされ、鮮やかな赤にもなるその色を、ゆっくり瞬きしつつ見つめた。 1570 shiraseeeDONE凪砂+幼茨 CP要素はありませんふたりが家族(血縁関係はなし)という設定の、ほのぼの日常のおはなし。茨が凪砂を呼び捨て。シリーズになるかもなおはなしですが、設定はまだふんわりなので、あたたかい目で見てくださると幸いです。凪砂さんと茨くん──────── 少年の朝は早い。 日の出とともに起床し、まだ眠たい目をこすって「めんどくさいなぁ」と思いながらも、身支度を整える。 朝は少し冷えるようになってきた秋のはじめ。 冷水で顔を洗うと、しゃっきり目が覚めた。 暗紅の髪を後ろで一つに結び、黒のシンプルなエプロンを身につければ少年はキッチンに立つ。 これから、ちょっとした戦場で彼は戦う。 気合いを入れて腕捲りをした少年は、まずはお米を研ぐのだった。 ──朝6時。 ダイニングのテーブルには、2人分。 和食がメインの朝食が並んでいた。 そう、少年は1人で生活しているわけではなく、彼の保護者───書面上ではそうだけど、実際面倒見てるのは、俺のほうだよなあ───と暮らしている。 1878 1