shiraseee @shiraseee_0108_ 気ままに更新しています。サイレント更新&修正は常習。凪茨ばかりですが、たまに他CPなども。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 58
ALL 凪茨 薔薇の女王様 富豪とディーラー 凪砂さんと茨くん 戦うEden shiraseeeDONE凪砂くんが眠る茨を見つめて、かわいいなぁ、好きだなぁ、と思うおはなし。同棲している凪茨。茨は眠ってるだけになってしまいました。新年書き始めとなりました。とんでもなくふわふわとした内容ですけども…こういう凪茨が好きなので、今年もこんな感じのを書いていきます。暇つぶしにでもなりますと幸いです。拙作ばかりですが、たくさん書いていきたい!どうぞ今年もよろしくお願いします。しあわせの風景──────── 薄ら開いては閉じを繰り返す瞼に、注ぐあたたかな陽射し。まだ少し重たいけれど、微睡みから目覚めていく意識が次に捉えた柔らかな匂いに幸福感すら覚え、覚醒していく。 日向より私に近しい匂いは、すぐそこにある。 すん、と小さく鼻を鳴らして吸いこんだ。再び眠りに誘われてしまいそうになる安堵感と、心地良さ。この匂いにほだされ、自然と求めてしまう。 随分そばにあったぬくもりも抱き締め漸く開いた私の視界は、見慣れた暗紅色が埋め尽くしている。 「……茨…」 「……………」 「……?」 ───珍しい。ぴくりとも反応がない。 普段なら名前を呼べば起き上がるとまではいかずとも、私の声を聞けば、ふと長いまつ毛を持ち上げ茨の美しい青に私を映してくれることが常だった。その時の、茨の世界にまず私が在れるひとときに期待して暫く様子を見ていても、瞼は開くどころか、かたく閉ざされたまま。どうやら茨は、無防備にも私の腕の中で熟睡している。 2000 shiraseeeREHABILI仕事でしばらく会えなかったふたりが、電話をするおはなし。凪茨。茨視点。テレセ目指したのですが未満以下で何も出来ず寸止め?な感じになりました。茨をふにゃふにゃにさせたかったのと、茨の名前をたくさん凪砂くんに呼ばせたかっただけという目的は果たせましたので満足ですが、色々性急すぎたかもと反省…。唐突に終わります。ぬる〜〜いえろです、ご注意を。凪砂くん視点も書きたいな…。 2318 shiraseeeREHABILI茨がかわいくて美味しそうだと思い、それを行動にうつす凪砂のおはなし。発作。凪砂に噛み付かれて痛がる茨がいます。カニバとまでは行きませんが、そう思えるような描写はあります。ぬるいえろです。えろさには期待しないでください。えろはとても初心者。精進します。かつリハビリ作なので、普段よりも拙さも目立ちますが、もし読んでもらえたら嬉しいです! 2432 shiraseeeDONE凪砂の髪を結う茨と、それが嬉しい凪砂のおはなし。茨がわりと凪砂に甘めになってます。ひとりじめ。あまやかなひとときを、もうすこし──────── 「ここを、こう…?うーん……?」 背後でうんうん唸る茨。その手元は私の髪を編み込んだり結い上げたり、と思えば解いて、ふわりと巻いたり。時折首筋に触れる指先に、むずむずとした感覚が体をめぐるのはまだ慣れないけれど。 「……ふふ、くすぐったい」 「あっ、申し訳ありません!もう少々ご辛抱を…!」 「…ん、大丈夫だよ。続けて」 瞬きするたびに変わる私の髪。 次はどうなるのだろうと、細い指先が器用に、丁寧に動くのを見ているのが楽しい。鏡越しにうつる、難しそうに顰めた顔をしながらも、楽しそうにしている様子が好き。 気付かれないように小さく微笑んで、茨を見つめていた。 「……ねぇ茨、今いい?」 「はい!チョコですか?本ですか?」 2698 shiraseeeDONE同棲している凪茨の休日。ふたりの家事事情だったり、茨のあれこれだったり。ほのぼの甘めを目指しましたが、色々そう出来てるといいなぁ…(願望)──────── 「…仕事、まだ終わってないんでしょう?家事なら私がやっておくから、気にしないで」 ───と言われ、こちらが何か言うより先に閣下に自室へと押し込められてしまったのが、大体10分ほど前のこと。最後に肩越しに見たやけに良い笑顔が、自分を不安にさせる昼下がり。 (たまに自分と一緒にやってはくれましたが、それはほんのお手伝いを頼むといった形で、です。閣下一人で、本当に出来るのか…?) 閣下に対していくら何でも大変失礼な心配しているのは分かっているが、買い物を最近覚えた人間がいきなり一人で家事の全てを出来るわけない。そんな自分の心配はいざ知らず。閣下は特にこのところ食器の片付けや掃除、洗濯、ゴミ捨てなんかも積極的に行おうとしてくる。 6262 shiraseeeREHABILI武器商人の凪茨のおはなし。モブ視点…?で、CP要素はほぼ無くて趣味を少々詰めただけの産物。つよつよ凪茨、戦闘力と殺意高めの凪茨、好きなので他にも設定などたくさん考えたから、書けたらいいなぁ…のリハビリ。※本当に若干の流血表現有。茨が普通に銃で人を撃ってます※序──────── 時は××年。舞台は華やかで絢爛なとある一国。 人知れず、いいや知る人ぞ知るのはこの国の裏に潜み影で生きる一人の男の存在。 「──眩さが強いほど、影は濃くなるものです。それはもう、暗闇の如く。いやぁ、殿下の威光は素晴らしい!自分のような人間を闇に紛れさせてしまい、自由に暗躍させているのですから!これほど動き易いところは他にありませんなぁ!」 狭い路地を這い回る、理知的で狡猾な蛇のような男。黒のスーツに黒の革手袋、首から下は一切の露出が無いのに、薄暗いところでも分かる生白い肌に映えるのは血が染み込んだような暗紅色の髪。高らかな声と軽やかな足取りが導く。 狭くて暗い、行き止まり。 「……茨。あまり騒ぐと逃げられるよ」 1829 shiraseeeMOURNING凪茨茨フィチャ祈願として書いてみた、茨を待ち焦がれる凪砂のおはなし。本当に祈願してる…!?来て欲しい気持ちは込めたつもりです…七種くん10連で10人きて。Come on Mellow──────── 「…茨、おいで」 言葉では招いているのに、手は差し出され自ら取るように促される。迷うことはない、主人がそうするようにと示すのなら従うのが下僕だ。 しかし、今は躊躇ってしまった。閣下の声音が、普段よりも少々低く聞こえたから。 (これは、間違いなく怒ってる…) 見れば分かる、と言うよりは聞いた方が分かりやすい。だから顔や態度にあまり出さないかわりに、声に感情を含ませることで否応無くこちらを従わせようとしてくるのは困ったものだが。 まあそれが効果は覿面、怒りを出されると身が竦む思いをさせられる。そんな自分の心中などお構い無しに、閣下の言動に反応を見せない自分に対して、とうとう不機嫌に顰められてしまった。 758 shiraseeeREHABILI⚠️茨女体化⚠️凪砂くんも好きな子にはそういうふうに…な欲望を書きたかったのと、こんなハプニングあると楽しい!で書きました。いつもより格段にIQ下げて書いたので、あたたか〜い目で読んでくだされば幸いです。衝動書きの時、もっと短くまとめられるようになりたい。下着の色は悩んだ末の結果です。ゆるして最後の方にちょろっと出てますが、おひいもにょたです。何でも許せる方向け!!!!魅惑的な彼女と悪戯な風──────── 学園内に一部の区画として設けられている木々の生垣。どんな季節でも艶やかな緑は霞むことなく、陽の光を浴びて生き生きとすらしていると感じさせる。生垣の前に佇む一人の姿も、今日の春の陽気を浴びていた。 背に陽を受けながら緑を眺めている、というより、何か常人では及ばぬ崇高な思考を働かせているのではと思わせる端正な顔立ちは、どちらとも取らせない。 「閣下!お待たせ致しました!」 無人で静かだった庭に、凪砂へ駆け寄る足音が響き渡った。同時に呼ばれて顔を上げた視線の先、思わず目を疑ってしまった。 凪砂があまり動揺もしない方だとしても、これはせざるを得ない。長くきめ細やかな暗紅の髪を乱しながら向かってくる茨の姿が、普段のものと明らかに違ったからだ。 3371 shiraseeeMOURNING凪→茨夢オチと凪砂、戸惑いの茨。もう少し明るいものになるはずが…力尽きて突然終わります…ゆめとうつつ、それからとまどい──────── 「閣下、もう行くんですか?まだ…キスもしてないのに?」 ぐいっと腕を引かれ、振り返ると茨が私を見上げていた。 そのまま数歩、茨のすぐ後ろにある壁まで一緒に下がっていく。まだ自分の意思は含まれてないにしろ、私が茨を追い詰めたような体勢になった。 「……茨…?」 突然どうしたのだろう。尋ねようとして名前を呼ぶと、はにかんだような笑顔が咲く。照れ隠しなのか、ちょっと目線を下げたあとに上目で私を捉えた。 私でいっぱいの青色。茨の世界を今、私で埋め尽くしている。 どくん、と痛いくらいに胸が高鳴りだした。 「…閣下。ねぇ、……」 言葉は少ないかわりに、瞳が全てを訴えている。私を誘い、求めている。熱い欲を蕩かせたような瞳で、真っ直ぐ見ないで欲しい。 2799 shiraseeeDONE海と花火と凪茨花火と凪茨にとらわれすぎていてしかたないあとなんかベタなことしててほしいな〜…ってね…Edenで花火〜って内容ですが、おひいとジュンくんは最後のほうにちょっと出るだけです──────── 「……あ」 灯されてからゆっくりと花の蕾のように膨らんで火花を散らしていた先端が、とうとうぽとりと砂浜に落ちてしまった。 線香花火の輝きは儚いが、火玉の移ろいは一生を表すと表現されているだけあって、小さくとも強い輝きを放っていて綺麗なものだった。 その輝きに、自分の今までを重ねられるほどの生を送っていない。私はまだ歩みの途中で、辿り着く先はまだ遠い。振り返るには早過ぎるから、ただ眺めているだけで終わってしまったのは少し勿体なかったかと思ったけれど、もう消えてしまった後。 こよりに似た持ち手が夜風に寂しく揺れる。離すのが何だか惜しくて、バケツの水に浸すのはもう少し後にしたかった。 「今ので全て終了ですね。閣下、いかがでしたか?ご満足いただけましたでしょうか」 4084 shiraseeeDONE幼凪砂×茨+ゲートキーパー裏社会を牛耳るマフィアとマフィアに育てられた青年と、もう一人。茨とゲートキーパーにギスギスは特に無く、凪砂は小さくて可愛くて、茨が大好き。ほのぼの求婚コメディ(?)です。凪砂の話し方を結構辿々しくしてます。わりとみんな仲良しめ?にしてます。素晴らしい設定を具現化させてもらい、読んでもらえて更に褒めて頂けたおはなし嬉しくなり加筆・修正し更新◎──────── 「こんなことを言うのも、ものすごく今更ですけど。でもまあ一応聞いておきますけど。…誘拐は人としてどうなんです?大叔父さん」 「うるせぇ。誘拐じゃねえよ」 人気のない闇夜の街角に紛れ、黒塗りのベンツが一台停まっている。 とある郊外の街にあるには、昼間であったら人々の話題の中心となるほどに似つかわしく無い光景だった。 そこに、見た目からも上等で肌触りも柔らかそうな布に包んだ"何か"を大事そうに抱えつつ、後部座席に乗り込んだスーツ姿の男が一人。 もう一人との物騒な会話もそこそこ、男はその"何か"を丁寧に、今にも壊れてしまいそうなものであるかのように静かに座席に座らせた。 4794 shiraseeeDONEご機嫌茨と花束と、茨がかわいい凪砂以前のものより加筆、修正しました。お読みいただきありがとうございます!花束──────── 「お待たせ致しました!撤収作業も済みましたし、帰りの車もじきに到着するので我々も引き上げましょう!」 勢いよく楽屋のドアが開いたと思ったら、飛び込んできたのは彩り豊かな複数の花で作られた花束。…から、茨の声がする。 どうやらその花束を抱えたまま、楽屋にやってきたようだ。 「…茨、その花はどうしたの?」 声を掛けると花束を避けて顔を見せた茨。 その表情は仕事終わりにしてはにこやかなものだった。 「今日の撮影で使用したものです。良ければとスタッフの方からいただいたので、せっかくなら事務所に飾ろうかと思いまして!」 「…ふうん?」 普段ならこういうものは受け取らずに断っていた。今日の花束にしろ他の小物にしろ、その場では笑顔でいても「何が仕込まれてるか分からない」と裏ではぼやいていたのに。 1057 shiraseeeTRAINING⚠️茨女体化⚠️どこかのお屋敷で暮らしている凪茨のおはなし主人凪×専属メイド茨本番は無しの軽いお触り有り。注意のと恥ずかしみのワンクッション。設定がなにもかもふんわりですが、ずっと書きたかったにょたメイド茨書けて満足しています。凪砂はたぶん吸血鬼…もう少し明るい話になるはずが、なんだか薄暗いものに…。そして突然終わる 2846 shiraseeeTRAINING昼下がりの衝動書き。唐突に始まって中途半端に終わります何らかの事故があって快楽に忠実になってしまった茨と、なんとかしたいけどそのまえに自分がなんとかなってしまいそうな凪砂のおはなしただ凪砂が茨を撫で回してるだけで何もありません練習的なアレですが、一応ワンクッション 926 shiraseeeREHABILIAdam専用ルームで一緒に寝る?凪茨おそらく付き合って…いないふたり凪砂も在学時のおはなし書きたくて茨視点→少し凪砂視点になります眠れる閣下も美しい──────── 「おや?」 無人の廊下にポツンと落ちていた、一枚の紙。 と思えば、今から自分が向かうべくやってきたAdam専用ルームのドアの隙間からも何枚かはみ出ているではないか。 全て拾い上げて裏返したそれは、今朝方閣下に渡した仕事の資料の一部だった。 おかしいですね、クリップでまとめて綴じていたはずなのに。 「大事な資料で遊ばないでほしいんですけどねぇ」 読む時に邪魔だったのだろうか。綴じていたものをわざわざ外して、読み終わったらその辺に捨てでもしたのか、何なのか。内容が順になっていないのを見るに、全部散らばっているので回収しなくてはならない。 余計な仕事を増やされ──いえ。閣下に拾わせるなんてもってのほか。早々に集めてしまおう。 3283 shiraseeeREHABILI不機嫌な凪砂と張り切った茨と、甘い玉子焼き同棲している凪茨がお花見をしようとするおはなしいちゃつかせたかった、茨の「ふーふー」「あーん」が書きたかった──────── 「……私も一緒に作るって言ったよね」 「あ〜……えっと、はい…」 「……どうして一人でやってるの」 「アラームより早く、目が覚めてしまったので…」 「……………」 「ひっ!すみません、謝るので無言で睨まないでください!」 春の早朝。今日は一日雲一つなく晴れるため絶好の花見日和との予報通り、爽やかな朝を迎える──はずの、とあるマンションのキッチンでは。 目覚めから不機嫌な凪砂に睨まれてしまい、怯んだエプロン姿の茨が、持っていた菜箸を床に落とすほどに動揺する。 すぐに拾うことすら出来ないまま、正面から注がれる凪砂の鋭い眼光を浴びて硬直すること以外、茨には叶わなかった。 * 事の発端は日和だった。 日和が所属しているサークル『プリティ5』の面々と花見に行ってきたのだと、ある日の楽屋で嬉々として凪砂に話していた。 4539 shiraseeeREHABILI仕事で撮影に行ってる凪の写真の出来栄えに期待し思いを馳せて笑顔になってるだけの茨のおはなし付き合ってる凪茨以前あげたものより若干の修正をしています。そちらもお読みくださってありがとうございました!──────── 「…それじゃあ、いってくる。着いたら連絡するね」 まだ陽ものぼりきっていない早朝の星奏館。 閣下はこれから大きな荷物を手に、旅立つことになる。 と言っても、またどこか趣味の発掘などに出掛けるのを見送ったわけではなく、他県に仕事へ向かうのを寮から送り出したのだ。 「アイ・アイ!お待ちしております!お気を付けて、いってらっしゃいませ!」 敬礼し閣下の背に挨拶をすれば、社用車に乗り込む前、肩越しに振り返り手を振る。 ───バタン。 ドアが閉まって、程なくして車は走り出していった。見えなくなるまでその姿勢を崩さずにいて、確認すれば手を下ろす。 本日の一大任務、完了でありますな。 この度の閣下のお仕事は、Edenとして発売する写真集のための撮影。 3102 shiraseeeREHABILI【凪茨へのお題は『大切にもさせてくれないの?』です。https://shindanmaker.com/392860】──────── 「……触れるのもだめ、愛を伝えるのもだめ、仕事以外で隣に並ぶのも座るのもだめ」 「──はい」 「…ここまでだめとばかり言われると、むしろしたくなるのだけど」 子供か。まあ、あれもこれもだめと禁じれば、抑圧された欲望を満たそうとその行為をしたくなるのは人間の心理。 今までされてきたそれらを、行動に起こされそうにするたび「だめです」「やめてください」と拒否してきたのだが、遂に我慢の限界を迎えさせてしまったのか、仕事終わりにESビル内の無人の会議室に押し込まれたというわけで。 でも、このやり取りが自分ではなくて、殿下にだけ向いていれば良かった。そうしたら、何も口出ししなかったんです。 「…茨が嫌がることはしたくないけど、でも私も諦めたくはない」 893 shiraseeeREHABILI喫茶店営む凪砂×常連の茨年齢は凪砂27歳、茨25歳くらいがいいかなと思ったので残します。本文では触れてないので…。凪砂視点。ジュンくんも出ます。関係はこれから始まっていく感じですが、リハビリのため続きは未定。お互い敬語。コーヒーの淹れ方は、簡略化してますが書きたかった部分のひとつ。あたたかな目で読んでくださると幸いです。喫茶店『Calme』──────── お昼時も過ぎて、店内に流れるクラシックのBGMに耳を傾けながらカップを磨いていた時。 ─カラン、と来客を告げるベルが鳴る。 午後14時。あの人が来る時間だ。 「ブレンドコーヒーと、このサンドイッチを」 頼むのは決まっていつも同じメニュー。 4つしかないテーブル席の一番奥で窓際の席が、店の唯一の常連客であるこの人の定位置だ。 差されたメニューをオーダー票に記入し、かしこまりました、と一言。 私が去るより前にテーブルに置いていたノートパソコンを開き、すぐに仕事を始める暗い紅髪のサラリーマン。眼鏡の奥の蒼い瞳は、無感情に画面を見つめていた。 好きが高じて仕事にまでするほどコーヒーにのめり込んでしまい、自分で喫茶店を営むにまで至った。 2883 shiraseeeDONE素直じゃない茨と、そんな茨をかわいがる凪砂ついじっと見入ってしまって、気付いた時には触れていた茨。ナチュラルに同棲しています。凪砂視点触れる、見つめる──────── リビングのソファで読書に耽っていた。 次のページへとめくったはずの手が、同じページで止まる。正確には私の手にそっと、茨の指先が触れたから進むのを止めた。 隣に座ってお互いがお互いの時間を過ごしていたのだけど、いつの間にか茨にじっと見つめられていたらしい私は、顔をそちらに向ければ正面から目が合う。 「あ、えっと」 そこでハッとした茨が何か言い訳を探す。いつもならすぐ何でもかんでも饒舌に話せているのに。 今のは完全なる無意識だったようで、あの茨が取り繕うことも出来ていない。茨自身も何故そうしたのか分からないといった様子で私から目を逸らしてしまう。 手を離されたがすぐに掴み、逃がさないようにするりと指を絡めた。親指で指の付け根を撫でたり、やわく何度も握る。さっきの行動も相まっていっそう恥ずかしいのか、茨はこちらを見ようとしない。照れちゃって、かわいいね。見える頬や耳は赤らんでいる。つい口元が綻ぶ。 1046 shiraseeeDOODLE茨が足りなくて抱き締めにきた凪砂のおはなし。凪茨茨視点。部屋のものは好きにしていいと言わせたかったのと、ついんくちゃんに影響されて茨に甘える凪砂が見たかったな〜というだけのもの…茨欠乏症──────── 「はい、もちろん良いですが…今日は少々立て込んでいるので、大したお構いは出来ませんよ。それでも良い?なんと、寛大な御心に感謝致します!でしたら、室内のものはどうぞ好きに使ってご自由にお寛ぎ下さい」 事前連絡も何もなくふらりと副所長室へやってきた閣下。まあ慣れていることだし出入りも許しているのでそこは気にしていなかったが、暫くの間ここにいて良いかと聞かれ、断る理由も特にないので了承した。 (重要な電話は済んだし、あとは山積みの事務作業と…ああ、あの案件はどうなったかの確認に、殿下への連絡に…) 頭の中であれこれと考えながら、目の前のPCで業務連絡とメールを打つ。途中、取引先からの電話を取り次なる商談の話を進めていた───わけですが。 1417 shiraseeeDONEいつもわたしの妄想の解像度をあげてくださる、きみどりさん(@kimi_0812)とのお話で書きたい!と思い書いたので、仕事上の関係が少し進んだ二人。凪茨です以前あげたものから加筆、修正しました。※施設のことやゲームルールなど諸々素人知識ですので、なんでも大丈夫な方向けです。年齢操作(登場する人物全員成人済み)、メインは凪茨ですが、コズプロ勢が多く出ます。※富豪×ディーラー 2──────── スロットに消えていく何枚ものコイン、運命を決めるルーレットを回るディーラーの投げた球、積み上げられるチップ、客達の歓声や悔しがる呻き。 様々な音が入り混じるこのカジノにて、それらをかき分け今日はいっそう響き渡る声があった。 「メルメル〜!しっかりやってっかァ〜!?今日は大・勝・利!の燐音くんが遊びに来てやったぜェ!」 上等そうなファーのついた黒のジャケットにゴールドのアクセサリーをいくつも身につけ、その容姿から嫌でも目をひく上機嫌な赤髪の男は。 一人のディーラーが立つルーレット台のテーブルにどかっとついた。 「天城…。こちらはまだ業務中なので、騒ぎ立てて邪魔をしないでください」 ちょうどゲームを終わらせ、チップを回収していたそのディーラーは、男を見るなり心底迷惑そうに顔を顰めた。 3319 shiraseeeDONEカジノを経営するオーナー兼ディーラーの茨が、ある日やってきたハイローラーに勝負をもちかけられるおはなし。プロローグのような、とにかくここから始めたいというものでした。※舞台となるカジノのこと、ゲームのルール等調べてはいますが素人知識によるものです。なんでも大丈夫な方向けです。年齢操作(登場する人物は全員成人済み)。メインは凪茨ですが、コズプロ勢が多く出ます※富豪×ディーラー 1──────── 「……ゲームに勝つことが出来たら、このカジノと君を買いたい」 界隈でNo. 1の売り上げを誇る豪華絢爛、国の地下に深く根付く煌びやかな当カジノ。 今宵のお客様は、こちらの美しきハイローラー。 その見る者全てを射抜きそうな鋭い琥珀色の眼差し。揺れる白銀の髪に誘われ、場にいる全員が目で追ってしまう凛々しい立ち姿。 端正だが起伏が少なく読み取りにくい表情は、時折ふと浮かぶ妖艶な笑みに惹かれる。 この人は間違いなく強者の部類だ、それも最上級の。 ここへやってきた時から周囲をその端麗な見目でざわつかせ、そう感じさせる強いオーラを持つこの客は。しかし何を思い上がっているのか、カジノのオーナーであり最も勝率のあるディーラーの自分に対して強気な発言。 711 shiraseeeDONE凪砂と茨の勝負、そして買われるまで?もうこれ以上書ける気がしないほどに、書きたいところを書き切りました。ルール説明で文字数結構使ってます…。なんでも大丈夫な方のみどうぞよろしくお願いします!※調べて書いていますが、ゲームルール等色々が素人知識によるものです。年齢操作(登場する人物は全員成人済み)、誰しもがカジノを楽しんでいます。メインは凪茨ですが、コズプロ勢が多く出ます※富豪×ディーラー 3──────── 「『赤の16』…かなわんなぁ。まぁたそっちの勝ちや」 その宣言に、ワッと一斉に声が上がる。 人々が注目する先は、赤と黒交互に色が分けられ全38の数字で構成された円盤(ホイール)… アメリカンルーレットのテーブルだ。そしてその円盤のポケット、宣言された16の位置にボールが転がっていた。 円盤と同じ色と数字で割り振られたテーブルのスポット、宣言された色と数字の箇所にのみ専用のチップが積まれている。 それを囲む人々の集まりは、結果を見ながらあれやこれやと話し出す。 そのざわつきを横目に、ディーラーが口を開く。 「流石やね、日和はん。ルーレットは初めてのくせして、ストレートアップでここまで当てられると、ディーラーとしての自信を無くしてまうなぁ」 4402 shiraseeeDOODLE何か始まっているようで始まっていない凪茨妄想の吐き出しなのでいつ軸の話なのかも不明…──────── その日はとても優しく撫でられた。 何の連絡も無しに来るなんて珍しかったけれど、顔を見るにまた何かストレスでも溜まっていたのだろう。言わずもがな、好きに触れさせてあげようと頭を預けた。 しかし添えられた茨の手は髪を結うために細やかに動くわけではなく、頭頂部から毛先にかけて何度も何度もゆっくりと撫でるだけ。時折手櫛で梳いて指通りを良くし、また撫でる。 心地良くて暫くされるままにしていたが、こんなことをされたのは初めてだ、どうしたのかと尋ねようと少し後ろを振り返る。と、私は目を丸くした。 茨の表情は私のもとへ来た時に見た険しいものではなく、撫でる手と同じくらいに穏やかなものだったから。 目を細め、ふと口元を綻ばせて。 971 shiraseeeDONE死神と使い魔の凪茨のおはなし。最初はずっとモブ視点→凪砂視点になります。内容自体は明るめにしていますが、扱う題材が魂や死神など暗めのものですので、何でも大丈夫な方向けです…!古書店営む凪砂が書きたかったのに、謎のパロディになりました。後半いちゃつき?だします。オチはそのうち書き直す…死神の古書店──────── この街に何十年と住んでいるけれど、今日初めてこんな路地裏に入った。ビルとビルの隙間を抜け、色んな建物を横切ってまるで導かれるようにたどり着いたのは、赤いレンガ造りのこぢんまりとした家。どうしてこんなところに家が?という疑問を抱きつつ近づくと、家の前にある花壇の花たちが迎えてくれた。見ると先程水をあげたばかりなのかしっとり濡れていて、花弁から水滴が垂れていた。小さくて可愛いな。そういえば昔、花の世話をしたことがあったが、しっかり管理出来ずすぐに枯らしてしまったことがあったと思い出した。 薄暗いはずの路地裏へ、いつの間にかその家の周りに陽の光が差し込んでいて少し幻想的にすら思えた。ふと顔を上げる。よく見るとドアの上にひどく掠れた文字で、『本屋』と辛うじて確認出来た看板。一軒家でないことが分かったけど、やはり浮かぶのは何故こんなところに?という疑問。考えていても始まらないか、とまず窓から中を覗く。 2643 shiraseeeDONE以前書いた、どこかの大きなお屋敷に住む幼主人凪×執事茨で、猫の日のおはなし。猫と日向ぼっこする幼凪を書きたかっただけです…🐈⬛突発的に書いたので短め。なんでも許せる方向け※凪砂年齢操作小さな主人と暗紅の執事と黒猫──────── ある晴れた日のこと。 あたたかな陽射しが降り注ぐ、緑豊かな庭園。 薔薇の咲くアーチ状の植木をくぐり抜けた先、ガーデンチェアに座り読書をする、銀の髪が美しい少年。 しかしページを捲る手はすでに止まっていて、うつらうつらと小さく船を漕いでいると。 ──がさっ 何かが薔薇の生垣から飛び出す。 飛び出したそれは少年の足元で止まった。 それの何やら生暖かい感触に気付き、少年の意識がそちらに向いた。 「……ねこ?」 目を擦って見ると、艶やかな毛並みの黒猫が、人懐っこくすり寄っていた。 「……ねこ。どうしたの?」 屈んで尋ねる。 黒猫は少年を見上げて小首を傾げた。 それからゆっくり足元から離れて、一番陽の当たる場所に黒猫は寝転んだ。 1420 shiraseeeDONE凪茨 大遅刻バレンタイン!本文も数日後のおはなしとなってます。渡すまでが長く遠回りに…色んな意味で。久しぶりに書いたので、あたたかな目で見ていただけると幸いです…※茨の持つ会社、とした場所が舞台です。捏造※愛を贈るための遠回り──────── 「閣下!本日はわざわざ御足労いただき、ありがとうございます!」 いつものように、びしっと敬礼のポーズを決めて快活な挨拶で自身の主人を出迎えた茨。 「…ううん、大丈夫。初めて歩く土地だから、新鮮で楽しかったよ」 「それは何よりです!では、どうぞこちらへ…☆」 促され、凪砂はとあるビルの中へ足を踏み入れる。モノトーン調のコズプロの事務所と違い、床も壁も白で統一されたエントランスから、二手に分かれた階段を一階分上り廊下を進む。 幾人かとすれ違うと全員が茨へ会釈して行き、それに返す茨を見て、やっぱりここは茨の持つ会社のビルなんだな、という凪砂の推測は当たっていた。 何故、今日は仕事の予定のない2人が、且つ会社の人間でない凪砂がこのオフィスビルにいるのかと言うと。 5971 shiraseeeDONE前回茨視点で書いたものの、前日譚〜後日談。どうしてそうなったのか、本当に怖い女王だったのか。それを書いてみました。絵本のようにを目指してみたので淡々と進行します。基本茨と住人たちとのやりとりです。最後のほう凪茨っぽいところあります。絵本パートが終われば凪砂と日和の会話文のみに。※動植物など、この世界の命あるものたちへの残虐的な描写があります。苦手な方の閲覧は推奨致しません※ 3412 shiraseeeDONEちょっと怖い絵本のような、そんな世界観を目指してみたため、茨が可哀想なおはなし。茨が治めていた国の住人に追われています。色んな種族がいて、全てを統べる女王様。そこに悪意が渦巻いてしまった。女王を知らずのうちに救った、ひとりの王もいます。つまり凪茨。※流血表現を薔薇でたとえています。あまり詳細ではないですがそういった表現があると踏まえていただけますと幸いです。苦手な方はご注意ください※薔薇でできた赤の女王様──────── 街を見下ろすようにそびえる城に住む、蛇のように鋭く冷たい赤の女王の体は薔薇でできていて、その体に流れるのは花びらの形を成す血液。 その髪は咲き誇る紅の色で、その舌で紡がれる言葉は棘。 しなやかながらも力強い立ち姿は、見るものを魅了してやまない美しいひと。 でもそんな女王はだれにも愛してもらえないから、今にも枯れてしまいそう。 その姿に魅了されたものは女王に心酔し、崇拝のこころを貰って生きていたけれど、悪辣ささえ美しかったけれど、怖くて強い女王からみんな離れていってしまった。 女王はもうひとりぼっち。 薔薇は、ひとりでは咲けません。 肥料を、水を。愛情を与えてくれる人がいなければ、枯れてしまいます。 2284 1