リョフアダ「…ぉ、これなんか、アダムに似合いそ…。いや、でもバレたら、氷漬けにされちまうな。……諦めるか」
「何を諦めるんだ、リョーフキー?」
アダムに似合うだろうと思ってこっそりと集めていたコスプレ衣裳を眺めていたところ、いつの間にやら本人のご登場にビクっと肩を跳ねさせては、慌てて手を大きく広げて、隠す。
「…ノックは一応したんだが、返事がなかったものでな」
何故ここに、という俺の表情を読み取ったのか、アダムは先程した質問の返事をする前に告げた。
「…あ、嗚呼、そうだったんだな。悪いな、気づかなくって」
謝りつつも、そそくさと衣裳を片す。どれもこれもコスプレ衣裳ではあったが、見た目は普通のものもあった為、アダムに際どい衣裳が見つかってしまう前に片してしまえば問題はないと思ったのだ。
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