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    岩藤美流

    @vialif13

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    岩藤美流

    MOURNINGこれは大事故を起こしたシリーズのルクヴィル編ですた何も大事故を起こしたのは、オクタヴィネルの人魚達だけではなかったという話である。



     ヴィル・シェーンハイトはバスローブ一枚を身につけてベッドに腰掛けたまま、ぼんやりと「どうしてこんなことになったのかしら……」と今更ながら途方に暮れていた。
     事の始まりは、あのオクタヴィネル印の化粧水である。アズール・アーシェングロット始めとした3人の肌の艶は、ヴィルも感心するものだ。あの肌は並大抵の努力では手に入るまい。何としてもその秘密を突き止めたい。ヴィルはそうして狩人を放った。
     ヴィルの美しさのためなら、と快諾した彼は、1週間の調査の後、ヴィルに意気揚々と報告したのである。
    「ヴィル! 彼らの肌の艶やかさの秘密らしきものを掴んだよ」
    「あら、流石ねルーク。それで? 一体彼らの秘密はなんなのかしら」
     自室にやって来たルークに紅茶の一つも出して労ってやりながら、ヴィルが尋ねると、彼は笑顔で言った。
    「セックスさ!」
    「せ、……は?」
     ヴィルは思わず眉を寄せたけれど、ルークは気にした様子もなく、いつもの調子だ。
    「セックスだよ、ヴィル」
    「ルーク……アンタ、本気で言ってるの?」
    「ウィ。い 1780