『エラー、サンマルゼロゼロ。エラー、サンマルゼロゼロ。エラー、サンマルゼロゼロ。右上腕欠如。左眼窩陥没、及び左眼認識反応無。類似カテゴリ識別認証機能停止。疑似血液四十パーセント喪失。プログラム再構築を推奨します。繰り返します、エラー、サンマルゼロゼロ。エラー、サンマルゼ、』
「喧しいですね。この程度で私が死ぬとでも思いましたか」
確かに、死んだと思った。最強を欲しいままにしていた第二十三軍のトップである、加賀美隼人軍団長。おおよそ軍の中でも一番強いであろうその軍団長でも、腕を飛ばされ左目を潰されてしまえば、最早立っていようとも死んだと言えるのではないかと。後から駆け付けた僕でさえ、あの軍団長が。なんてことで頭が支配されたのに。
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