サブリミナルキス 若き五条は同じく若き一学年後輩の七海と恋人関係にある。
当時二年生だった五条は、ただの後輩から特別な後輩へと肩書きを変えた七海へ、自身の誕生日に初キスを捧げた。指を絡め合うことすらぎこちなかった二人だが、キスという大きなハードルを乗り越えてからは、いささか大胆に触れ合えるようになり、今では洋画のようなキスを交わせるまでに進展した。
思いが通じ合ってなお、七海への気持ちは膨らむ一方である。
そんな五条が迎えた今日は、待ちに待った「キスの日」だ。
お互いの誕生日やクリスマス、バレンタイン、ホワイトデーはもちろんのこと、恋人の日、ハグの日など、愛しい人と親密なことをする言い訳にうってつけのイベント事は、すべて押さえてしかるべし、と意気込む五条が「キスの日」をスルーできようはずもない。
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