シークレットゲスト新しい仕事が入った、と言われて呼び出された場所には零が既におり、席に着いていた。
目の前にいるのは何名かのスタッフだった。
零の今日の予定は、新しいドラマの打ち合わせだと聞いている。薫はその時間空き時間だったのだが、昨日から今日にかけての深夜、急遽詰め込まれたこの予定は打ち合わせとしか言われず、なんの仕事なのかもはっきりとわかっていなかった。だが今ここに零がいる。薫が呼び出された理由がわからずに促されるまま薫は零の隣の席に座った。
「朔間くんが次のクールでドラマの主演をするのは羽風くんも知っていると思うけど」
「はい。刑事ドラマですよね?」
検挙率ナンバーワンとも言われる主人公。しかし、彼はある事件をきっかけに事件と関わることをやめ、サポート側の部署へと移動する。
1153