きゃらCPねたつめtwo pieces of cake 5月 give~と同じ世界線の卒業後リドフロ
ガチャ、と音がしてドアが空いたことに気づく。ようやく来たか、と視線を玄関へ向ければ、右手に白い箱を引っさげた浅葱色の長身が立っていた。どうやら店に寄って来たらしい。フロイドの姿を認めたリドルは手元の小説に目を向け、読書を再開する。フロイドは一応客という立場にいるが、こちらにはもてなす必要がない。気にしなくても良いと初めに言ったのはフロイドなのだ。
床が軋む音で、フロイドが入ってきたことが分かった。断りの言葉は必要ない。リドルはまだ気になるため一声かけてフロイドの家に向かうが、入室は無断で行う。見られたくないものは立入禁止のゾーンに置いておく、と二人で決めたため、遠慮はいらない。リドルのものよりもひんやりとしたフロイドの部屋は、頭を冷やすのに最適だった。
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