ミスタが告白されてから2日後
計画通り待ち合わせの時間より早く着いたヴォックスは磨き上げられた腕時計を見つめ愛しい人が来るのを今か今かと待ちわびていた
「っはー! だでぃー!!!まった?」
愛らしい子犬のようにぴょこぴょこと手を振りながら走ってきたミスタを見て笑みがこぼれる
「いいや、時間通りだ 少しは遅れてくるだろうと思ったんだが」いつもの癖で出てくる小言にプリプリ怒る姿も愛らしい
「そんなことより!遊園地行くんでしょ!」
ミスタに会えただけでもう満足した気になっていたが、本番はこれからだった
「ああ、チケットはもう買ってあるんだ」
「うわー この空気久々だわ」
ヴォックスの見つけた遊園地は少し小規模ではあるものの男2人で楽しむには十分であった
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