「なあファンガス、面白いもの見せてやるよ!」
ある日の昼休憩、そう話しかけてきたのは緑色のモンスターだった。ロッカールームまで誘導され、見せられたのは2体の青年が写った1枚の写真。緑色のビーチボールと眼鏡姿の紫色の蜥蜴が笑顔で肩を組んでいる。一方は話しかけてきた当人──マイク・ワゾウスキ──であるとわかったが、もう一方のモンスターには見覚えがなかった。
「友達との写真かい?どの辺が面白いんだ?」
「実はさ……一緒に写ってるの、ランドールなんだ!」
「……エ"ッ!?」
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終業後ロッカールームに向かうと、先程まで絶叫フロアで顔を合わせていた相棒に出くわした。そういえば、今日はいつもより怒鳴られる回数が少なかった。案外機嫌が良いのかもしれない。つい魔が差した私は、昼休憩での出来事について彼に尋ねてみた。
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