Recent Search

    kirafuwalemmy

    可愛いものが好き

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🔩 🍰 ⛲ 🌠
    POIPOI 241

    kirafuwalemmy

    MOURNINGなんでもない日に死んだミツル〜side:ギーマ〜ミツルが病気になってしまった。治療法の確立されていない難病だ。
     医師のマーレインは暗い表情で、でも私を気遣うように言った。

    「余命はあと一日です。後悔のないように過ごさせてあげてください」

     ミツルは隣の部屋でマーマネと話していた。表情を見るに、病気のことは知らされていないようだ。

    「あっ、ギーマさん! 僕ももう終わるので帰りましょう」

     私は精一杯の笑顔を作った。それでもミツルを見ていると、やるせない気持ちがこみ上げてくる。なぜミツルが病気になってしまったのか。なぜ気づかなかったのか。なぜ私はこんなに無力なのか。

    「ギーマさん、元気ないですね。もしかしてどこか悪いんですか?」
    「えっ。いや、そんなことはないよ」
    「そうですか、良かった。マーレインさんとずいぶん長く話してるから心配だったんです」

     ミツルのほっとした表情に胸が痛む。明日には死んでしまうミツル。何も知らないミツル。涙があふれそうになり、私は噴水広場を指さした。

    「ミツル、あそこでコンサートをしよう」
    「僕がですか?」
    「エリカとフウロのクリスマスショーが延期になったんだ。がっかりしている客が多いだろう。き 4330