かずちゃん
kesyo_0310
DOODLEリレジェ/しずかずちゃん バレンタインSS まだ肌寒さの残る二月の中旬。
夕方五時のチャイムを彼方で聞きながら、目の前のエラー音と格闘していると、ズボンのポケットが鈍く震えた。定時過ぎのこんな時間に一体何の用件だ、と思わず顔を顰めながら、タイピングの手を止める。マネージャーじゃありませんように、なんて思いながらスマホの画面を確認すると、そこには『獣条一希』という名前と共に一件のメッセージ通知が届いていた。珍しい、なんて考えながらタブを開く。
一希さんは職業病なのか、連絡をこまめにくれる人だ。とはいえその内容は食事に行かないかとか、どこかに出掛けないかとか、そういう予定の提示だったりするんだけど。だから、また何かの誘いかと思ったんだが、その文面はいつもと少し違っていた。
1452夕方五時のチャイムを彼方で聞きながら、目の前のエラー音と格闘していると、ズボンのポケットが鈍く震えた。定時過ぎのこんな時間に一体何の用件だ、と思わず顔を顰めながら、タイピングの手を止める。マネージャーじゃありませんように、なんて思いながらスマホの画面を確認すると、そこには『獣条一希』という名前と共に一件のメッセージ通知が届いていた。珍しい、なんて考えながらタブを開く。
一希さんは職業病なのか、連絡をこまめにくれる人だ。とはいえその内容は食事に行かないかとか、どこかに出掛けないかとか、そういう予定の提示だったりするんだけど。だから、また何かの誘いかと思ったんだが、その文面はいつもと少し違っていた。