Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ごじ

    gozykugi_jjt

    CAN’T MAKE五釘供養~早くアニメみたい編~

    受験終わったら2期見るネキなんですけどこうせんごじょ~の解釈は孤高にさせられて周りに誰もいなくなっててでも本人からすると周りが勝手に離れていったみたいなかんじです

    五釘本作りた~い ちなみにストックは無い 書いてたデータも消えてる
    データに嘘はつけないよ(乾貞治)
    「…なんか。先輩、変わったわね」
    唐突に教科書から顔を上げたと思うと、窓の外を見て口を開いた。
    校庭で咲き誇っていた桜の姿はとうに消え、緑の葉が野薔薇の頬に影を落としている。まだ5月も序盤だと言うのにワイシャツ姿の野薔薇は、タイツに覆われた足を組み替える。光を反射する白と薄い黒のコントラストが眩しい。

    「変わった。なんで?」

    頬杖を着いて、そのまま視線だけを向かいに座る五条に向けた。
    高専は閑散としていて、校舎棟には今五条と野薔薇の二人しか居ない。だから、その問いが向けられているのは、家入でも夏油でもなく必然的に五条になるのであって。

    言ってやれよ。変わったのは自分じゃない、俺を孤高にしておいて、そのまま俺だけを残して周りが勝手に変わっただけだって。そしてそれ以上の会話を拒絶して、野薔薇との関わりを断てばいい。情なんて持つだけ無駄なんだから。どうせいつかは、野薔薇も自分の所から離れるのだから。誰も自分について来れないことくらい、嫌という程知っていた。
    1313