ニコの親分のお使いを済ませてルミナモールをブラついていると　見慣れた顔がこちらをガン見しているのに気が付いた

ナンパか勧誘かわからないが　女性相手で難儀しているようだ

…これ助けた方がいいやつだよなぁ



「ごめんね〜オネーサン　そいつ俺のだから返してくれる？」

ギュイン！！（ライトの発情ゲージが振り切れる効果音）
何の音！？


「はわわ…失礼しましたっ」
しつこいオネーサンはそそくさと走り去った

「助けてもらって何ですけど　もう少し違う言い方なかったんすか」

「自分で言ったの忘れたのか？俺に全部くれるって言ったじゃん」

「言いましたけど　人前でそういうのはちょっと…」

「お前自分が今どういう顔してるかわかるか？」

「？」

（今すぐ尻に入れて欲しいって顔してる）

そろそろデートしようか…(仮)(リネフレ)僕とフレミネは先日から恋人としてお付き合いを始めた。
長年家族として過ごしてきた末に実は両思いだったということが判明して、確かめるようにしばらく抱きしめあったのは記憶に新しい。
それ以来、目が合うとお互いに照れたように微笑みを交わすようになり、それだけで心満たされる瞬間が生まれるようになった。
…嬉しいことだがそれ以上の進展はなく、前と変わった距離感をどのように詰めていくのか分からずもどかしい時を過ごしていた。

そんな折、ついにリネットに「明日は女子会に行ってくるから、お兄ちゃんは着いて来なくて大丈夫…フレミネと出かけてきたら？」と言われてしまった。
妹に御膳立てをされるのは情けない限りだが…たしかにいい加減に前に進む頃なのかもしれないな、と思った。