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    たいと

    kesyo_tukiyama

    DOODLEアニバ有灯 同じ部屋でおやすみする話。途中。

    一緒のベッドで寝たいとお願いしてくる灯世くんの話。明日も晴れると良いなと柔らかい祈りを口にする彼に、死んでもあなたを守りたいと誓う有くんの話。
     カーテンの隙間から月明かりが静かに差し込んでいる。新名はベッドに寝転がり、窓に目を向けた。見える夜空には大きな満月と無数の星が瞬いている。池袋のマンションから見える空よりもはっきり見える気がするのは、海上だからだろう。客室の明かりは落とされているか、カーテンを閉め切って漏れないようにしているため、あたりはどこも暗い。夜中でも街灯や店の明かりで照らされている東京とは全く違っていた。
    「有」
     名前を呼ばれ、振り返る。暗闇に慣れた目が、隣のベッドで動く影を捉える。恩田がベッドに座っていた。
    「どうした、眠れないか」
     枕が変わると眠れない人間がいるという話はよく耳にする。今回の代行が決まった際にも誰かから雑談混じりに投げかけられたその話が頭の片隅に過ぎった。しかし、新名は小さく頭を振った。恩田は新名がいないところでは寝ないが、裏返すと新名がいさえすればどこでも寝られる。車の中でも、カフェの店内でも。だから枕が変わったとて、新名と同部屋なら構わないはずだ。
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    あさはか

    MOURNINGイサンとドンランが銀河鉄道に乗る話の書きたいとこを書こうとして挫折した物です
    どうしてもさそりの火(自己犠牲)についてのドンランの見解が見たかったが思いつかない上に読みづらいのでボツ 解散 以上
    参考:宮沢賢治「銀河鉄道の夜」よりああ、みてよイサン。
    「ふむ」

    あの赤い光、アンタレスって言うんだよね。
    「...さり。」

    だよね!古い本でしかみたことがなかったけど...本物を見れる日が来るなんて。炎のように赤い、書いてあった通りだ。綺麗だね...。
    ...
    そういえばさ、さそりの火の話。ほら、小説に出てきた蠍座の成り立ちの話!昔読んだじゃないか。きっと君のことだから全部覚えてるでしょ?
    「......然り。」

    だよね!流石イサンだね。でもさ、あの今も燃やされ続けてる蠍は愚かだと思わない?
    たくさんのものを奪っておきながら結局最期には自分の過ちに気づいて、どうしてこうなってしまったんだろう、ああすればよかったって、遅すぎる後悔をする、もう戻れないのに。祈りを捧げても無駄なのに...。ああそっか、それでも蠍は見つけてもらえたんだね。はは、そうだった。そうだったね。ごめんごめん、話が逸れたね。えーと、どこが愚かだってっていうとさ、逃げてしまったことを後悔しているのがだよ。命を惜しむことがそんなに悪いことなの?だってみんなそうじゃないか。自分が生き残るためには(何者かになる為には...)たとえ友人______大事な物でも、(摘み取らなきゃ)(壊さなきゃ)...変えなきゃいけない時がある。逃げることも...ね。動物たちがそうであるようにね。弱肉強食、自然の摂理じゃないか。わかるだろ?
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