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    たいと

    よるのなか

    เสร็จแล้ว主坊。幻想水滸伝webオンリーイベント「星の祝祭Ⅵ」展示作品です。開催おめでとうございます!
    ロックアックス陥落後の主坊の会話です。CP色はそれほど強くありませんが主坊のつもりで書きました。
    ・ティントで逃亡していない2主です。
    ・坊ちゃん:アルト、2主:ミラン

    タイトルは某有名バンドの曲から。これ聴くたびに主坊だと思います。
    硝子窓 小鳥のさえずりが聞こえる。その音に促されるように目を開けると、窓の外にすっかり昇りきった太陽が見えた。ミランはゆっくりと起き上がる。陽の光が入った、明るく広い自室。本拠地である城が大きくなるにつれ、広くなっていった自室だ。けれど今朝は、とりわけ広く、そして寒く感じるような気がして。何故だろうと考えて、すぐにその理由にたどり着く。
    (そうだ、声が聞こえないからだ)
     声が聞こえないから。姿が見えないから。
    『朝だよー!』
     今までだったら、元気な声と、昔からずっと見ていた笑顔が目の前にあったはずなのに。それが失われて数日。まだ慣れないなとミランは苦みを含んだ笑みを浮かべた。あの姿が見えないだけで、この場所がこんなにも広く、何もないように感じるなんて。
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    アンドリュー(鶏)

    เสร็จแล้วⅢED後の大統領2主が15年ぶりにかつての本拠地を訪れるお話。
    (2主→リオウ、ぼっちゃん→ティル)
    Ⅱ軍師組やぼっちゃん、フッチなどが出ます。タイトルと時系列で察せられるかもしれない、あの人の話でもあります。

    令和になって突然小説を書き始めたわたしの、人生初同人誌だったりします。Ⅲの結末への愛と祈りをせいいっぱい込めました。
    そういう意味でも個人的に思い出深くて好きな作品です。
    風の在る理由 斜陽が草原を明々と染める中に草の香りを孕んだ風が舞っている。デュナン共和国、サウスウィンドゥ市に続く街道を青年はただ一人で歩いていた。風が優しく包み込むように過ぎて行って、彼の黒髪を包んだバンダナが宙に舞う。
     突然、穏やかだった風が鋭さを増して青年に襲いかかった。一瞬の出来事であったが、その風に立ち止まった彼──ティルの表情は少しばかり翳ったように見えた。
    「……そうか」
     街道の先にあるデュナン湖を見据え、ティルはぽつりと呟いた。
    「君も、逝ってしまったんだね」
     彼はしばらくその場で風に吹かれるまま佇んでいた。そしてまた、一人でゆっくりと街道を進んでいく。これから訪れる夜を思わせるような冷たさが降り掛かってくる。風はただひたすらに彼の背を押すような追い風だった。
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