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    ちゃんた

    nnmnchudock

    MOURNINGナオヤクンが美人な女を侍らせながら幼少の頃からの婚約者を捨てる話……からのざまあにしたかったけどただのギャグ。テンションで押しきった駄文。
    ナオヤクンはお兄ちゃんたちから愛されてるなーって…
    本家の磨き抜かれた廊下で──親族が集まる広間の前でばったり出くわした。
    艶やかな赤い着物の女はするりと直哉の腕に手を添え、ぎゅ、としがみついた。
    がやがやと騒がしかった広間からパタリと声がやんだ。
    女の勝ち誇った顔。
    婚約者の嫌味な笑顔。
    ぴしりと固まる#name#。
    あちこちから三人へと視線が集まっていた。
    こういう時、どういう顔をすれば良いのか禪院直哉の婚約者である#name#は咄嗟に頭の中のそろばんを弾いて導き出した。

    「な、直哉さん、そちらの方は」
    口元をおさえ、信じられないとでも言うような顔をして見せれば、直哉は腕に絡みつく女に顔を寄せて言い放った。

    「この子?この子は将来の俺のお嫁さんやで」
    「そ、そんな……それではわたくしとの結婚の約束は……」
    「お前みたいなおもんない女、飽き飽きやねん」
    飽き飽きやねん。飽き飽きやねん、飽き飽きやねん────。
    その言葉は#name#の心の中でエコーを響かせながらすっと染み込んでいった。
    うっかり笑いそうになって慌てて俯いて顔を隠した。
    広間にいるもの達も「もしや」と固唾を飲んで見守っている。
    「つまり、婚約は無かったことに…?」
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    kirche_is_dcst

    DONEフォロワーのすさん(@snykalbum)のお誕生日に書かせていただいたすさんのお宅のちいさい千ゲちゃんたちのお話「 ……よいしょ、っと」
    引越しの際、新調したばかりのダイニングテーブルに、買ってきたものを広げる。
    小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖にバニラエッセンス。生クリームと、真っ赤ないちご。あとは、晩御飯用に特売の明太子と、ちょっと奮発した純米酒。
    それから、リビングに色とりどりの花を生けて、リボンで飾った。
    今日は、アナタにとって、一年に一度の特別な日だから。
    帰ってくるまでに、しっかり準備をしておかないと。
    「 おう、どうした?」
    慌ただしく駆け回っているのが気になったのか。書斎にこもっていた千空が、本を小脇に抱えたまま、こちらに歩いてきた。
    「 あっ!ちょうどよかった!千空ちゃんも手伝って〜!」
    「 大掃除も正月も節分も終わったろ?何そんな慌ててんだ?」
    「 そうだけども!今日はね…… 」
    耳元に唇を寄せて、ごにょごにょと内緒話のように囁くと、千空は得心したようにわらう。
    「 あ"〜、なるほどな。そりゃ大事だわな。……んで、何手伝う?」
    「 えっとね、このテキストの分量どおりに材料量ってほしいの」
    テキストを差し出すと、一通り目を通して。千空は手際良く材料を測り始めた。
    その間に、ホー 2061