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    なんか

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    PROGRESS数年前の千風と柿木。
    書きたいけどなんか全然上手くレールが引けなくて進まなくなったのでみてみてしちゃう😭
     その日は目が眩むような快晴だった。
    八月のアスファルトジャングルは、次第に簡単な思考も出来ないほど灼熱の海へと変貌を遂げた。燦々と輝く太陽に照らされ、滲む汗が頬と髪をぴたりとくっつけてとてもうざったい。身体が熱を放出出来ず、じわじわと脳みそが茹だっていく。あつい頭と、ぬるい腹部。アスファルトに流れ出る鮮血を、ぼやける視界で見つめた。手に持っていたはずの拳銃は気付いたら無くなっていて、どんどん冷えていく腹部に、思わず嘔吐く。身体の温度調節機能が壊れてしまったように、寒くて暑くて目が回る。鉄板のように熱帯びたアスファルトに当たる頬はヒリヒリと皮膚を刺激するのに、肋骨から下の感覚がどんどん無くなっていく。その度に胃から込み上げる液体を吐いて、中身がなくなって胃酸を吐いて、それすらも吐けなくなって喉から胃袋が出そうになって、身体中がメチャクチャになった錯覚を起こした頃、フッと急に軽くなる感覚を覚え、何か聞きなれた声で散々耳元で叫ばれて、それで……――気がついた頃には、集中治療室だった。
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