Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    ぺこ

    ニシン

    DOODLEもう今年も終わるんですね。へー早いや。私の気分はまだ10月です。
    酔っぱらいキス魔の続きですが、今回えっちなお騒がせキス魔は誕生しておりません。完全にカットしていい部分しかないですが、書いてしまったので載せます。
    読めりゃなんでもいい!という腹ペコヤギさんのような方だけどうぞ。
    東城会忘年会【東城会忘年会(前日譚+酔っ払い前まで)】
    ※過剰飲酒とキス魔 の続き


    □東城会本部 会長室

    会長室の扉が蹴り開けられ、「おう、おったおった」という無遠慮な声が響いた。鉄板の仕込まれている靴でしか出せない不気味な音が近付いてくる。

    「お帰りください」

    土地売買の契約書を読み込んでいる最中で忙しかった大吾は、無遠慮な来訪者にしっしと手を振った。
     
    「言われんでも忘年会の日付聞いたら帰るわ、いつやっけ」
    「今週末です。ではまた」
    「早ぁ。桐生ちゃん空いてるとええけどなぁ」

    大吾はそこで初めて、目を通していた書類から顔を上げ、「なぜ…?」という顔をした。
    真島の言い方ではまるで、桐生を忘年会に招待するように聞こえる。積もる話もあるし、会える機会が多くない大吾としては嬉しいのだが、なぜわざわざ東城会の忘年会に招待するのかが全くわからなかった。東城会の忘年会は数ある酒の席の中でも最悪だからだ。
    10823