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    めお

    mijiragi

    MAIKINGゆめおのバアムクーヘンエンドが見たいから自給自足しようかと思ったんだけど中断中。
    そのうち気が向いたら書く。
    Nontitle🎤ライブスタジオの扉を閉めると、長いため息が出た。衣装ではないスーツは久しぶりでなんだか窮屈に感じて早く脱いでしまいたくて、プチプチとボタンを外しながらクローゼットへ向かう。

    「……疲れた」

    ぼそりと呟いた言葉は誰もいない部屋に響くのは充分で、その言葉を口にしたことで疲労度は更に増した。俺はクローゼットから取り出したハンガーにスーツを掛けて、一瞬考えたあとで衣類用の消臭剤を吹きかけた。

    「お酌にまわってたご婦人、香水キツかったな。まあすぐにクリーニングに出すんだけど。一応……」

    他の物に匂い移ると嫌だし。クリーニングいつ持って行けるかな。そんなことを考えながらバスルームへ向かった。
    匂いというのは案外記憶と強く結びついているもので、匂いを嗅ぐことで、懐かしい記憶や当時の感情が蘇る現象をプルースト効果なんて呼ぶのも有名な話だったりする。それを認知症とか記憶喪失に応用できないかと研究されているなんて言う話はいまはどうでも良いことなのだけれど……なんて、矢継ぎ早に言葉が脳内を駆け巡るのは職業病なのか、ただ疲れているだけなのか。
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