一輪堂の仕事表向きはただの変わった雑貨店。
｢大切にした物にはいずれ神が宿る｣という言葉は和の国で広く知られているが、付喪神の知名度自体は低め。
付喪神という言葉は知っていても実在することを知らない者も多い。

天満の商人達も付喪神について明確に知っている者は少ないが、変わった雑貨や曰く付きの物のことなら元大儺である弥琴に聞くのが一番とは知れ渡っている。(実際は元大儺なことは関係無いのだが、元大儺だからそういうのには詳しいと言った方が懐柔するには楽だったので弥琴が言った)
弥琴と付き合いの長い商人達(遠方の者も含む)であれば付喪神のことも、一輪堂の商品の大半には付喪神が宿っていることも知っている。

弥琴の物関連の能力は主に３つあるが、そのどれも一般の客に明かすことは滅多にない。

カミサマコンプレックス私は人々の思想について知ることが好きです。一人一人に全く被りがなく、聞いていて飽きないですから。
特に宗教信者の思想は面白いので、もし会った時はその都度質問しています。
（暫く無言になる）
…実に滑稽ですよね。他の宗教を否定し、自分こそは正しいと信じて疑わない様は。
話がそれてしまいました。本題に入りますね。
母への深い愛情や執着を抱く状態はマザーコンプレックス、少女に特別な感情を抱くことはロリータコンプレックス、二次元のキャラクターに対してのみ恋愛感情や性的な欲望を抱くことは、二次元コンプレックスと呼ばれています。
…そう考えると、神に対する執着もまた存在するのではないでしょうか。
普段、神に対してどうしようもない場面に陥った時、無礼なことを働く、もしくは何とも思っていないような人が神頼みをするのをよく見かけますよね。はっきり言ってダサいです。