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    ゆさ

    もめんどーふ

    DONEDKぎゆさね
    クラスに馴染めないコミュ障ぎゆに、人気者さねが絡んでいく話
    ・ぎゆが趣味で小説を書いてる
    ・恋愛小説といいつつ中身は少女漫画

    もしよろしければ、読んでもらえたら嬉しいです
    恋愛小説「なァ。いっつも何書いてんだ?」
     いきなり頭上から降ってきた声に、慌てて顔を上げる。目の前では、大きな藤の目がじっと俺の手元を覗き込んでいた。
     不死川実弥。白い髪に傷の入った顔が目を引く同級生だ。見た目は怖いが、実際は明るくてノリも良く、クラスで友人と楽しそうに過ごしている。俺とは、正反対のような人。
     そんな男が、一体俺に何の用だろう。そっとしておいて欲しいのに。
    「べ、別に、何も……」
    「何もってこたぁねえだろうよ」
     慌てて腕で覆い隠すも、不死川は追求を止めない。周りのクラスメイトもなんだなんだとこちらに視線を向けている。嫌だ、目立ちたくない。
    「な、何でもない!」
     勢いよく立ち上がると、不死川が少し仰け反る。その隙に紙を纏めて立ち去ろうとした……のに。自分が起こした風圧で、束ねた紙が机の周りに散らばってしまった。こんな時に限って。怒りたいような泣きたいような気持ちでそれをかき集めていると、目の前の一枚がひょいと持ち上げられた。そしてそのまま、彼の目の前に連れて行かれる。
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    OkeTakamura

    DONE過去にワンライで書いた『可愛いままで』です。

    たんぎゆwebオンリー展示作品その1『明日も晴天!』の、前日譚にあたるので、置いておきます。

    たんじろくんを可愛がりたいぎゆさんの話。
    可愛いままで『可愛いままで』


    「炭治郎が一緒に風呂に入ってくれない」
     
     深刻に呟いた義勇の台詞に返ってきたのは、酔っぱらい達の爆笑であった。
    「うひゃひゃひゃひゃ嫌われてやんのうひゃひゃひゃ」
    「ざまァ!ざまァ!ぶはははは」
     それらを無視して義勇は続ける。義勇とて、彼ら同様に酔っぱらいなのだ。
    「暮らしを共にするようになってからずっと、一緒に風呂に入っていたのに。それに、風呂だけじゃない。寝室も別にしてほしいと言われた。その時の俺の気持ちがわかるか」
     宇髄と不死川は畳をバンバンと叩いての大爆笑である。俺はこんなにつらいのにお前たちは……と目を据わらせて義勇は杯を呷る。
     元柱三人、なんとはなしに定期的に集まっては、特に目的もなく開かれる飲みの席である。以前の自分達であれば、こんな集まりを持つなど考えもしなかったが、無惨が滅んだあの夜明けからこちら、互いの関係も少し変わってきている。何より、酔うまで飲むなどという事、以前であればする筈もなかった。
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