Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    イガ

    oki_tennpa

    CAN’T MAKE最後の事件編でウィルが煙草吸ってるのは一種の自傷行為だと思うんですが、心が日々すり減っていくなかで、モランとシャーロックへの憧れというか無意識的に彼らを真似る事で自分を鼓舞していた部分もあると思うんですよ。匂いは強く記憶に残ると言いますし、ウィルにとって常に煙草の香りをさせてる人といえばモラン(とパタニキ)じゃないですかぁ〜。リアムといる時のシャロはそんなに煙草吸ってなかった気もするが服に匂いが残
    ウィリアムと煙草とモラン「どちらになさいますか、旦那様」

    旦那様、と呼ばれたその青年の瞳が微かに揺れる。
    彼はゆっくりと瞳を閉じ、そして微笑を浮かべた。
    そしてショー・ウィンドウに並ぶひとつを指す。

    「こちらの、黒い箱のものを」

    店主は品物を渡すと不思議そうに青年を見つめた。
    今しがた購った重く、ともすれば粗悪とも言える煙草をこの美しい青年が喫む様をどうしても想像できなかったからだ。

    「代金は、ここに」

    グローブに包まれた指がいくつかのコインを置く。
    彼はそれだけ言うと片手にステッキを持ち店先から立ち去った。
    ビルディングの合間から青空が覗く、昼下がりのことであった。



    胸に抱えた黒い箱に願いを込めて。
    肺が汚れると知っていて、それでも今、どうしても止めることはできなかった。
    2024

    ゆめの

    DOODLE「唯と一緒に過ごすため大学に行こう」
    そう考えた桐ケ谷は大学受験に向けて頑張ろうとするが、いろいろ壁があるようで……

    唯からのご褒美目的に頑張る現金な桐ケ谷さんというコミカルは話を書くはずが、いつも通り(?)真面目な話に。
    そして、浮葉様の出番の多いこと多いこと。
    桐唯というより浮葉様との出会いがきっかけで進路決める桐ケ谷さんの話というのが正しいかも。
    Dream a Little Dream of Meプロローグ

    久しぶりに舞台の上で味わう高揚感。
    そして鳴り止まない拍手。
    前方を見渡せばスターライトオーケストラのコンサートミストレスの朝日奈唯が満足気な表情で掲げていた弓を下ろすところであった。

    「あいつとこの夢を一緒に見続けてぇな……」

    思わず出てしまった言葉。
    隣にいる刑部斉士に聞こえたのだろうか。最初は驚いたかのように、次の瞬間はふっと面白がるように自分を見つめてくるのがわかる。
    発足したばかりのスターライトオーケストラは正規メンバーの人数も少なく、また音楽科がある星奏学院に事務局があるとはいえここのメンバーのレベルも高いとは言えない。
    だけど、桐ケ谷晃はスターライトオーケストラに可能性を感じずにはいられなかった。そして、その中心にいる彼女がこれからどのような光を放つのかも。
    16106