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    イガ

    a_9matu

    MOURNINGお互い付き合ってるけど、相手がそこまで自分のこと好きじゃないかなと思ってる納配と周りの話。
    納は自分が一目惚れで告白したから優しいビクターは付き合ってくれるんだなぁって思ってるし、配はちゃんとイソップのことが好きで恋人みたいなことしたいなぁって思ってる。付き合ってるのに想いがすれ違ってる系です。
    周りから見るとただのバカップルだけどめんどくさい納配の話。とある日、試合から戻ってきたイソップは出迎えてくれたビクターにぎゅっと抱きつかれていた。
    🔮「熱烈な歓迎だねぇ」
    🤕「付き合ってるのは知ってるけどお前らってこういう感じだったっけ?」
    ⚰️「いえ。確かに付き合ってはいますが、人前でこういうことするような彼ではなくて。よくある荘園バグか誰かさんの怪しげな惚れ薬でも飲んでしまったのか。ともかくエミリー先生もしばらく放っておくしかないという話なので、私も困っているわけではないですし、ビクターさんの好きにさせています」
    イソップはそう告げると抱きついてくるビクターの頭を撫でてあげる。するとビクターはイソップの胸に自分の顔をぎゅっと押し付けてくる。
    🧲「あーーはいはい。こういうの見せつけられると胸焼けするんだよねこっちは。さっさと部屋に行ってくれる?」
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    zeppei27

    DONEなんとなく続いている主福のお話で、単品でも読めます。数年間の別離を経て、江戸で再会する隠し刀と諭吉。以前とは異なってしまった互いが、もう一度一緒に前を向くお話です。遊郭の諭吉はなんで振り返れないんですか?

    >前作:ハレノヒ
    https://poipiku.com/271957/11274517.html
    まとめ
    https://formicam.ciao.jp/novel/ror.html
    答え 今年も春は鬱陶しいほどに浮かれていた。だんだんと陽が熟していくのだが、見せかけばかりでちっとも中身が伴わない。自分の中での季節は死んでしまったのだ、と隠し刀は長屋の庭に咲く蒲公英に虚な瞳を向けた。季節を感じ取れるようになったのはつい数年前だと言うのに、人並みの感覚を理解した端から既に呪わしく感じている。いっそ人間ではなく木石であれば、どんなに気が楽だったろう。
     それもこれも、縁のもつれ、自分の思い通りにならぬ執着に端を発する。三年前、たったの三年前に、隠し刀は恋に落ちた。相手は自分のような血腥い人生からは丸切り程遠い、福沢諭吉である。幕府の官吏であり、西洋というまだ見ぬ世界への強い憧れを抱く、明るい未来を宿した人だった。身綺麗で清廉潔白なようで、酒と煙草が大好物だし、愚痴もこぼす、子供っぽい甘えや悪戯っけを浴びているうちに深みに嵌ったと言って良い。彼と過ごした時間に一切恥はなく、また彼と一緒に歩んでいきたいともがく自分自身は好きだった。
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