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    ウソ

    hirata_cya

    PROGRESS・軍事知識は無い
    ・ソドンの構造は全部嘘 ウソドン
    ・メインブリッジ→一番上
    ・サブブリッジ→真ん中あたり
    ・格納庫→一番下
    ・大佐が遊んでるだけということでお楽しみください
    冒頭部分→https://poipiku.com/7887705/11517886.html
    エピローグ(2ページ目から)
    →https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24382867
    ソドン鬼ごっこ(本編)「78番ハッチを目視確認!開放状態でありますが、侵入者の姿はなし!」
    「探せ! 第二艦橋サブブリッジの周囲を虱潰しだ! 銃座の周りもくまなく調べろ、あれだけ目立つ人だ、そう長く逃げ隠れはできん!」
     第一艦橋メインブリッジへ続くエレベータの扉は冷たく固く閉ざされている。
    「侵入者の捜索は難航しているようであります」
     エレベータホール前の警備を任命された兵士のひとりが、受話器に耳を付け、通信機から飛び込みつづける情報を端的に告げた。
    「……不気味だな」
     この場の指揮を任されている軍曹は、眉をひそめて項を掻きむしる。
     第一艦橋へ続く最短ルートはこのフロアにあるエレベータだ。
     しかし、エレベータは一度乗り込んでしまえば到着するまで逃げ場がなく、搭乗階と到着階が各フロアに表示されるため待ち伏せに遭いやすい。安全を期すならエレベータを使わず連絡通路で遠回りする選択肢を取るだろう。
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    とーい

    DONEサンルの日に合わせてもうそうしたいちゃいちゃサンル。🕒さんとの経験で体は動くけど、知識としては浅い👒くんが可愛いなと思って妄想した、煙草の味のキスの話。
    煙草の匂い/キスの味「っ、!」
    梯子を上り展望台へ上がろうとしたちょうどその時、ひょいとルフィの顔が現れ、危うくぶつかりそうになる。それでも、体と、腕にぶら下げていた包みにさっと伸ばされた手に引き上げられて、どちらも落ちずに済んだ。
    最初に礼を言うべきだろうが、せっかく作ってきた朝食が台無しになるところだった。こつん、と軽く拳を額にぶつけて「あぶねェだろうが」と文句を言えば、少しも悪びれない笑みが帰ってくる。
    「だって、朝メシのいい匂いと、サンジのにおいがしたからな!」
    さっそく包みを開け、ハムとチーズのサンドイッチを一口で飲み込んだルフィの言葉に、ぎくりと体を強張らせたサンジはさりげなく顔を傾け体臭を確かめた。
    最初に感じたのは、朝食用のオムレツに使ったバターやサラダをあえたドレッシングの香り。そして、微かに煙草の匂い。ルフィのために作った朝食を包みながら一服したそれは、先日立ち寄った島で唯一買えたもの。いつもの銘柄に一番近いものを選んだつもりだったが、少し、癖が強い。
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    山椒魚

    DONE冰河は、それが当たり前の日常になってからは、師尊が起きる頃を見計らって朝食を準備したり出来るようになっていっただろうけれど、最初のうちは何よりも師の機嫌やら反応やらが気になってしまって側を離れられなかったんじゃないかなと。「この弟子に思うところがおありならば、すぐに口にしていただけるようその場にてお待ちせねば」くらいの気負いっぷりで。
    そんなことを思って書いた、まだ冰河の自信が薄かった頃の話です。
    早春 目を覚ました師は、しばらくぼんやりとしたお顔でこちらを眺めていらっしゃる。

     寝惚けているというよりも、記憶がうまく繋がらなくて緩慢に逡巡しているといった風情だ。
     はて?とでも言わんばかりに僅かに眉根を寄せ、斜め左上に瞳を動かした表情は、日頃の清廉風雅な面持ちとは相反した幼さをも感じさせる無防備なもので、無自覚な様子であるのがまた愛らしい。
     そう。師自身はお気付きではないようだが、ごくたまにこういった隙のある一瞬をお見せになるのが、この弟子としては嬉しいやら悩ましいやらトキメキが過ぎて具合悪くなるほどだけれど一周回って結局つまり嬉しいやら・・・・・・
     などと。
     無限ループしそうな気持ちにブレーキをかけつつも、思わず溢れてしまった笑みをそのままに俺が朝の挨拶をすると、師尊も返してくださろうと薄く唇を開き、そこで一瞬、眉を顰めた。
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