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    ぴんの作業部屋

    @Pin_2109

    ぴんです。
    主に小説の作業進捗やら小説の裏話やらなんやらかんやら載せてます。
    イラストの作業進捗とかはTwitterの方に載せてるのでイラストの方が見たい人はTwitterを見てください。
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    ぴんの作業部屋

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    真がなければ偽りもない。
    真があるからこそ偽りも存在する。
    だからこそ彼は偽りを纏ったウソツキだ。

    ――――――
    カカオビワンドロライの没ネタです。

    こんばんは、ピンです。
    これカカオビって言えなくね?の精神のもと没にしたやつです。
    ただ吐き出したい欲が膨れ上がった結果、ただの小噺として出力されました。
    今回の話についてですが内容は一応カカオビ暁ifです。
    それではぜひ読んで
    よろしく

    ウソツキ 会議も終わり、ほかのメンバーたちがいなくなった薄暗い洞窟の中オレは橙色の面を被った人物に視線を向ける。

     「オビト」

     呼びかけると面の男はピクリと反応したがこちらを振り向かない。

     「ねえ、オビト」

     もう一度呼べば今度は少しの反応も見せない。

    「ねえったら」

    「んもーなんですかカカシさん。さっきからオビトオビトって一体誰のことを呼んでるんですか?」

     腕を掴んで呼び止めれば面の男はようやくこちらを振り向いた。振り向きざまに発せられた声は“トビ”のものであり、おちゃらけた口調と声色であった。しかし、面からのぞく赤い瞳は口調とは真逆といってもいいような苛立ちを含んでいた。そして、そこに“オビト”の存在を感じて背筋が歓喜で粟立つ。

    「呼び止めておいて何で何にも喋らないんですか? 新人ですけどオレだって忙しいんですよ? 全くもー、用がないなら呼び止めないで欲しいですね」
     
     腕を掴んだまま何も言わないでいるとトビはいかにも不満です、と言うふうに腕を組み頷きながら芝居がかったセリフを宣う。

    「ごめーんね? でも久々にオビトに会いたくてさ。少しでいいから会わせてくれない?」

    「……ですからー、さっきからオビトオビトって一体何のことですか? そんな人この世に存在しませんよ」

     トビはオレの頼みに尚も“トビ”としてとぼけて返す。だが最後のセリフ、オビトの存在を否定する言葉は“オビト”からの言葉に聞こえた。そのことがとても物悲しく感じたが、だからといって引き下がるつもりは毛頭ない。

    「お願い……オビトに会わせて」

     今度は切実な声で懇願するように言えば、目の前の人物は少し考えるような仕草をした後、はあーと大きなため息をついた。そして徐に仮面を少しだけずらし、口を露わにしたかと思えばその口をオレの耳元に近づけてきた。

    「今晩オレのもとに来い。久々に付き合ってやる」

     吐息さえも当たる距離で言葉を吐いた後、トビは……いや、オビトは右目の瞳力を使い空間に吸い込まれ、消えていった。

     あれだけ“オビト”の存在を否定し、消し去ろうとしておきながら、オレの願いを叶えるためその存在を表面に出す。どれだけ存在を否定する言葉を吐こうとも結局それはただの嘘でしかない。なぜなら“オビト”の存在は完全には消えていないのだから。

    「ウソツキ」

     誰に届かせるでもなくニヤける口から発せられた言葉は自分以外存在しないアジトの静寂に溶けて行く。

     そうしてオレもアジトから去る。今晩のオビトとの逢瀬に胸を躍らせながら。
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    ぴんの作業部屋

    DONEマシュマロに来てたリクエストのobtくん小説です!!
    遅くなってしまい申し訳ない🙇‍♂️🙇‍♂️
    「obtくんに地獄見せて♡」(←ここまで言ってない)って言われたのでめっちゃ頑張りました!!!
    マシュマロくださった方!思ってたのと違ってたら申し訳ございません!!!!
    以上obtくんがただひたすら可哀想なやつです!!!ごめんよobt!!!!
    地獄行脚漫遊道中 血と臓物が飛び散り一部が足りない人だったはずの肉塊が散乱する戦場。そこは地獄かと見紛うほどのどす黒く淀んだ気配に満ち、生命の気配一つすらありもしない。だが、そんな戦場に佇む人影が一つ。

    「……足りない」

     仮面で顔を隠し、戦場に巣食う亡霊の如き人影は舌打ちまじりに一言だけ呟くと周りの空間に渦を作り姿を消した。

     
    ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

     
    「今回も随分と派手にやったね」

    「全ク、後片付ケヲスルコッチノ身ニモナッテミロ」

    「無駄口を叩く暇があればさっさと処理をしてこい」

     ネチネチと嫌味を言ってくるゼツに指示を出す。すると奴らは減らず口を止ますことなくオレの指示に従う。奴らを従うことができるのは『うちはマダラ』ただ一人。だからこそ奴らがオレの命令に従うと言うことはオレが『うちはオビト』ではなく『うちはマダラ』と言う証明となる。
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    ぴんの作業部屋

    MOURNING真がなければ偽りもない。
    真があるからこそ偽りも存在する。
    だからこそ彼は偽りを纏ったウソツキだ。

    ――――――
    カカオビワンドロライの没ネタです。

    こんばんは、ピンです。
    これカカオビって言えなくね?の精神のもと没にしたやつです。
    ただ吐き出したい欲が膨れ上がった結果、ただの小噺として出力されました。
    今回の話についてですが内容は一応カカオビ暁ifです。
    それではぜひ読んで
    よろしく
    ウソツキ 会議も終わり、ほかのメンバーたちがいなくなった薄暗い洞窟の中オレは橙色の面を被った人物に視線を向ける。

     「オビト」

     呼びかけると面の男はピクリと反応したがこちらを振り向かない。

     「ねえ、オビト」

     もう一度呼べば今度は少しの反応も見せない。

    「ねえったら」

    「んもーなんですかカカシさん。さっきからオビトオビトって一体誰のことを呼んでるんですか?」

     腕を掴んで呼び止めれば面の男はようやくこちらを振り向いた。振り向きざまに発せられた声は“トビ”のものであり、おちゃらけた口調と声色であった。しかし、面からのぞく赤い瞳は口調とは真逆といってもいいような苛立ちを含んでいた。そして、そこに“オビト”の存在を感じて背筋が歓喜で粟立つ。
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