Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    オーバ

    特攻ぽんこつ透明人間

    DONECaricature Patty!!!
    2024.02.23 fri - 24 sat |2day
    アイドル世界線のふみ天
    アニメオリジナル「SK∞」とクロスオーバーSS
    5月グロリアス頒布予定「あんまり覚えてないや」の続きっぽいけど、別軸なのでSSだけでも読めます。
    -----
    「いっぱい食べる正邪様」企画にて寄稿
    ネップリ登録済(A3 8P折本 1枚100円)
    セブン推奨 67947846
    意外になくはないと気がついた雪が解けたら春が来ると応えた最初の人物は誰なのか。
    肌を刺すような寒さから肌を擦り、体温を逃がさないように身を丸めていた季節から、昼間は半袖1枚でも過ごせるほど過ごしやすい気温に地元沖縄の人達も心做しか浮き足立っているように感じる。

    「ふみやさん、こちらで間違いないかと。」
    「へ〜……美味しそうな店構えだね」

    大通りから1本細い道へ曲がった先に見えた白壁の建物の1階には、木製の扉を挟むように、左右にひし丸型の花ブロックが塀のように構えていた。左側の塀には緑白赤の縦三色旗が描かれていることから、目的地であるイタリア料理屋に間違いなさそうだ。

    ゆったりとしたクラシックの音楽と、厨房からは包丁がまな板を小気味よく叩く音、温められた油が水分を含んだパスタを蒸発させる音で店内は包まれていた。
    2387

    🌱(め)

    MEMOクラさん誕生日祝いのノスクラを書こうとしていたんですが最初の数行で詰んでしまったのでプロットだけ放流させてください 1日オーバー…
    清書を諦めたプロットになりますのでご了承ください…
    黒杭時代の過去を勝手に捏造しています 黒杭さんも昏夢のクラさんもみんなひっくるめて生まれてくれてありがとうおめでとう
    ※ノスクラです 要素は薄い
    全ての貴方が祝福されますように。教会の鐘が鳴る。

    カソック姿で振り向く。一瞬黒杭時代の自分を幻視する。懐かしい故郷の土の匂い。手の中には杭がある。
    ーーーすぐに我に帰る。
    ここはビルの屋上である。200年前のルーマニアでは、ない。握っていた拳を開いた。足元ではクラージィが引き千切ってやった下等吸血鬼の腕部が灰になってあっという間に強風に攫われていくところだった。吸血鬼の聴覚が地上の喧騒を捉え、屋上の端へ寄ってみる。眼下には吸血鬼対策課の制服を着た男女が何人も集まって来ているのが見えた。下等吸血鬼に囚われていた成人や子供たちは皆一様に屋上に倒れ伏している。じきに発見されるだろう。
     
    クラージィが街を歩いていたところで路地の奥から子供の母親を呼ぶ悲痛な声が聴こえたのだ。目をやると母親が縋り付く幼児の手を振り払いふらふらと人形のような足取りで異形の手を取ろうとしている所だった。クラージィの背丈の数倍はあろうかというその吸血鬼は襤褸を纏って人間のような背格好に見えたが、覗く顔と母親に伸ばす手は人間のものではなかった。クラージィが駆け寄ろうとすると吸血鬼は母親の身体に前腕を巻き付けてビルの壁伝いに上方へ飛び上がろうとした。おそらくそれが『狩り』の方法だったのだろう。咄嗟に軟体生物じみた脚部のうちの1本を掴み、そのままクラージィもビルの屋上へ引き摺り上げられたのだった。
    4950