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    カクテル

    ミクシゲ

    SPUR ME時間が空いてしまいましたがニノカゲバーテンパロ第三話です!
    ようやくほんの少しだけ話が動いた気がします…だがまだまだ先は長い…。
    カクテルのレシピはウェブを参照したため、使用しているグラスや作り方などは実際と異なる場合がございます。素人がネットなどの知識で書いているため、ご了承ください。
    また協会云々に関しても捏造に捏造を重ねております。ご承知おきください。
    愛に恋を混ぜ込んで③「はよーっす。」

    辻から話を聞いた翌日。
    今日も今日とて開店準備に勤しもうと、二宮が早く出勤すると、指定した出勤時間の遥かに早い時間に影浦が顔を見せた。

    「おはよう……早いな。」
    「あー……まあ、ちょっと。」
    「?」

    影浦は言葉を濁して、さっさと更衣室に引っ込んでしまう。そしてものの数分で着替えてくると、スマホを片手にホールに出てきた。
    むやみに写真を撮ったりするわけでなければ、勤務時間外にスマホの使用を制止する理由もない。カウンターに腰掛け何やらスマホを操作している影浦を横目に、二宮は一日の仕込みを始めた。

    「仕事してっとこ悪ぃ、ちょっと聞きてぇんだけど、」
    「なんだ。」
    「『ジガー』ってどれのことだ?」

    黙々と仕事を進めていた二宮だったが、控えめに声がかかりそちらを向く。すると、影浦から使い慣れた器具の名前が飛び出すので、二宮は近くにあったそれを手に取り、影浦に見せる。
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    nayutanl

    DONEアサ晶
    魔法舎の自室においてあった招待状をもってバーへやって来たアーサーを待っていたのは……
    少し遠回りしながら気持ちを伝えようと頑張る晶と、まだなにも知らないアーサーの話。
    余談というかこれがサビなんですが、ミモザのカクテル言葉は『真心』、ミモザの花言葉は『秘密の恋』です。きっと魔法舎では(公然の)秘密の恋。
    告白の作法 魔法舎の廊下を一人歩くアーサーの手には、マスタードイエローの封筒が一枚。夕食後、自室に戻ると机の上に置いてあったのだ。差出人の名前が書かれていなかったが、魔法舎に住まう誰かが置いたことは間違いないだろうと開けてみれば、中に入っていた便箋には『今夜、バーで待っている』という旨のことがたった一文で書かれていた。所謂招待状である。
     誰が書いて、誰が置いたものだろうか。書いた人物と置いた人物が同一人物だとは限らないし、バーで待っているのは一人ではないかもしれない。
     場所にバーを指定してくるということは、シャイロックだろうか? それとも、よくバーに出入りしている誰かか。西の魔法使い達や、酒を愛するひと、考えられる線は複数あるが、アーサーは推理をするでもなく、ああかもしれないこうかもしれないと思いを巡らせながら、うきうきとした足取りでバーに向かっていた。
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