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    クー・フーリン

    もなか

    DONE書かせていただいたセタンタとエミヤ(アーチャー)です!
    クー・フーリン族じゃなければ折れてくれるだろうけど、きっと折れずに突っぱねるんだろうなあって思って書きました。
    ありがとうございました!
    まるで槍のような(セタンタとエミヤ) 戦闘訓練帰りに寄った食堂で赤が目に留まる。正式に残ると決まったその日に顔を合わせ、それからしばらく複雑そうな視線を向けられていたことには気付いていた。あえて刺激しなかったのは新参者が騒ぎを起こすべきではないと思ったから。ちらっとマスターに心当たりを聞けば向こうと似たような状況であることはすぐに理解できたし。
     ただアイツが食堂に四六時中いるものだから、避ける避けない以前の問題なんだ。いくらサーヴァントに飲食が必要ないと言っても、ここにそれを許すような奴らはなかった。誰かが必ず俺を連れてここに来る。そうすれば、必然的にエミヤと関わることだってあった。
    「注文が決まったら声をかけてくれ」
    「……おう」
     メニューを見て考えている俺に赤い弓兵は一言言い置いて厨房の奥へ戻っていく。連れ立って来た他の奴らは早々に注文を済ませて席を探しに行ったようだ。これだけ広ければすぐに見つかるだろうに。そう考えて、気を遣われているのだと思い当たった。だいたい強引で変なところで気を遣うのは、ここのマスターの気質に似ているのかもな。
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