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    シーズン

    るび@ポイピク

    MEMO多分シーズン1くらいに書いた7イサ良メモ。いつも通りの捏造。
    いつでも修正されることがあります。
    裏路地の夜***



     裏路地の夜。午前3時13分から午前4時34分の81分間。都市が眠りどこからともなく現れる掃除屋たちに全てが喰いつくされる時間。頭が定めた絶対的な禁忌で守られた、『居住スペース』内に居なければ1級フィクサーといえども命が危ういこの時間付近は路地裏をうろつく奴などいないだろう。私は今、そんな裏路地を午前2時48分に走っている。バディとして一緒に任務に当たる、良秀と共に。

     これというのも調査対象がこちらをかぎつけて追い回されているせいだ。向こうはここら一帯を縄張りとしているから、ここに追い込んで一斉にドアを閉めてしまえば私たちはあっという間に掃除屋の餌食という事だろう、巣へは間に合わず避難を受け付けてくれそうな事務所もこのあたりには、無い。良秀は私より5m程度後ろを走っている。大太刀を担いでいる分遅いというのもあるが、戦闘に長けた彼女が敵を引き付ける殿を請け負っているからだ。彼女が2,3人に囲まれていることは多く、彼女を狙う輩を私が弾くという戦い方が常態と化していた。結果、より多く消耗するのは良秀であり、さらに足は重くなっていく。―――間に合わない。私は何度もこのあたりの地理の情報を照らし合わせたが、あと15分程度で逃げ込めそうな所が見つかる算段が付かなかった。
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    Mrin_SHLH

    DONE【大人へなる君との約束】の続き。ふみやの誕生日をお祝いする中で結ばれる天ふみです。
    作中にお酒の話が出てきますが、作者の知識はそこまで深くないので多めに見ていただければ幸いです。

    1シーズンがそろそろ見終えそうな所まで来ました。カリスマブレイクビジュアルの天ふみ最高ですね。
    大人へなった君との約束 壁に掛けられた時計が、ゆっくりと時を刻んでいく。その様子を、天彦は自室のベッド脇に腰掛けながらぼんやりと眺めていた。
     あと数分後に二本の針が頂上へ辿り着いたその瞬間、日付は四月二十九日へ変わる。同居人の一人である、伊藤ふみやの誕生日である。
    “ふみやが誕生日を迎え二十歳になったら、天彦が用意した酒を一緒に飲む”
     四か月前の天彦の誕生日に、ひょんなことからそんな約束を交わした。
     あっという間だったような長かったような、不思議な四か月だった。その間にも、ハウスの皆と初詣へ向かったり、節分で豆まきをしたり、バレンタインに依央利による抜き打ちチョコチェックを受けたり、と様々なイベントを共に過ごした。けれど、頭の片隅にはあの冬に交わした約束が常にあり、それを思考することが天彦の楽しみにもなっていた。
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