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    しんした

    PROGRESS七灰原稿
    あの世で再会した七灰(28×17)
    好きって言ったけどちゅーはしませんでした……なんで……
    中盤がかなり迷走したので書き直すかも……
    (誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください)

    とりあえずまとめて進捗上げるのはここまでにしようかなと思っています。
    このあとに七海と再会するまでの灰原くんのお話と、初夜のお話と、最後ちょろっと書くつもりでいるので頑張ります。
    夏インテ原稿(七灰)④


    灰原に涙を拭われてから、一度きりだった冬の思い出をぽつぽつと振り返った。
    あの頃、寮でこたつを持っていたのは灰原だけで、一つ上の先輩たちはよくここへやって来た。灰原の部屋にはテレビゲームのハードもソフトもそれなりに揃っていて、四人でゲームをすることも多かった。その時、いつも五条が画面のよく見えるテレビ正面に座りたがり、そこが定位置である灰原は毎回律儀に席を譲って七海の横へ移動していた。
    「あの人は本当に遠慮ってものを知らなかったな」
    「別に僕は気にしてなかったよ?」
    もちろん、灰原がそう思っていたことはあの頃からわかっていた。それに正直なところ、肩が触れる距離で灰原と座れることは七海にとって好都合だった。
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    mint_89i

    DOODLE学生しょーたくん。女装ご注意。
    モブ美さん視点。カプなし。
    文字は数年振りだしこのジャンルでは初なのでお見苦しいですが。
    その内修整してしぶに移すと思います。
    誤字脱字はスルーしてもらえると嬉しいです。
    教えていただけるともっと嬉しいです。
    ちなみに個性発動時の目は黄色も好きです(黒猫ちゃんぽいので)

    付けるタグがない…しょーたくんのフルネームはあれだし…
    マーメイドと夏の雪暗くなった道を急いで戻る。
    日が長くなったとはいえ遅くなりすぎた。
    先の曲がり角から街灯の光が漏れている。
    明るい道を歩きたいと気が逸り飛び出したそこには思わぬ先客がいた。
    その子が身に纏っているのは自分と同じ高校の制服の筈なのに、異空間に踏み込んでしまったかのような錯覚がした。

    風がふわりと彼女の長い髪をもてあそぶ。
    煌々と照らされた白い肌と黒髪のコントラストにドキリとした。

    腰程まであるストレートな黒髪に、丈の長いスカートのセーラー服がとてもよく似合っている。
    毎日見ている極一般的な白と紺の制服が、まるでお嬢様学校の制服のように見えた。
    ヤマトナデシコってこんな感じなのかな。

    こんな時間にこんな所を、女の子が一人で歩いているなんて。
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    しんした

    PROGRESS七灰原稿
    あの世で再会した七灰(28×17)
    いろいろ思い出の中を巡る二人。最後の方はセンチメンタルな感じです。
    誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください。
    夏インテ原稿(七灰)②


    夜の砂浜を歩いていたはずが、徐々にもやが立ち込めて周りの景色は朧げになっていく。そのまま進むともやさらには濃くなり、いつしか辺りは真っ白な空間へと変わっていた。前後左右どころか上も下も白一色で、足を動かしてはいるが本当に歩けているのかわからなくなった。
    「ここは」
    「境目、かな。四季の場所を繋いでるとこ」
    とはいえ、周りはただ真っ白なだけで、他の四季がどこにあるのか見当もつかない。七海がキョロキョロと視線を漂わせていると、灰原は小さく笑って言葉を続けた。
    「大丈夫だよ七海。迷子になんてならないから」
    「別にそんな心配していない」
    「ほんとに?手、繋ごうか?」
    そう言った灰原は、少しだけ悪戯っぽく目を細めて手を差し出してきて、七海は微かに瞳を大きくさせた。あの世で再会してから手を繋ぐどころか抱きしめあったりしているのだから、別に今さらという気持ちは少なからずある。しかし、なんだかこれは子ども扱いされているようで少々不服であり、きちんと自分の気持ちを伝えていない状況で灰原の提案に甘じんてしまうことは、やはりどこか悔しかった。
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