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    asoso9353

    DONE2話後に書いたルルスミ出会い妄想。ルルちゃんどんな感じなんだろう~「好きなもの:スミス」って書くくらいだから相当に好きだと嬉しいなぁと思いながら妄想。3話見た後だときっと書けないだろうからこのタイミングでアップ。あまりにも本編と差異が激しかったら消します。
    それは温かいひかりだった(ルルスミ) 身体に受けた衝撃で、少女の意識がわずかに覚醒した。それから間もなく身体を仰向けにされ、軽く身体を揺すられたことで、さらに少女の意識が浮上してくる。やがて少女の耳は、音声を認識した。
    『キミ、大丈夫かい!?』
     呼ばれていると認識した少女は、反射的に声を上げたが、それはまともな音声にはならなかった。
    「……ga……」
    『意識はあるみたいだな』
     少女は力を込めて伏せていた目を開ける。あたりは真っ暗だ。
    (ここ、どこ?)
     自分が置かれている状況が全く分からない少女は戸惑うが、身体は動かず、声もほとんど出せない。どうすればいいのか分からずにいると、少女は背中に温もりを感じた。ゆっくりと背中を起こされ、柔らかいものにもたれかけさせられた。それが何かを確かめようと少女は力を振り絞って上に身体を向けると、少女の目にそれは映った。
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    肴飯のポイ箱

    DOODLEワンドロ
    お題「初めて」
    ⏳1h +30
    変わりすぎて一歩がすくんでしまっていた1人を無自覚に一歩どころが100歩踏み出させる1人とベストタイミングで突き飛ばすもう1人の話。
    ※is over後
    覚えてないなら今にして それは、酒の席での他愛無い、ちょっとした好奇心だった。
    「ダンデのファーストキスっていつだったの?」
     事の始まりは薄暗がりなパブの片隅で、テーブルの少し冷めたチップスを指で弄びながらキバナが尋ねたこの質問から始まった。キバナは、10年以上転がし続けたダンデへの恋心を一体何処へ落ち着けようかとずっと悩んでいた。
     チャンピオンがあの子に変わってから、リーグに関わる人間の多くは環境がガラリと変わった。それこそキバナに至ってはジムの修繕手続きやら、新しい体制でのジムチャレンジに向けたあれこれやらと、何かと忙しく。   
     そんな中で、久しぶりにリーグ会議で一緒の帰りになって、ダンデから明日はオフだとも聞いてしまえば、折角だから帰りに軽く一杯引っ掛けようなんて言葉が出てくるのも自然な事だった。あわよくばちょっと酔った姿のダンデが見てみたい。そんなちょっと下心を持ちつつ誘ってみたら思ったよりも嬉しそうに乗ってくれて。正面で向かい合って話す事ができて浮かれていた事もある。そこからのちょっとした好奇心と、少しの足踏み。様々な事が一気に変わってしまったこの一年で、キバナは一歩踏み出す事に少しだけ臆病風に吹かれていたと言ってもいい。
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