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    ツール

    katakuriko894

    MEMOとある文章作成AIツールを使った実験に参加した時に作った作品(ラノベ)。許可は取ってます。文章から選択肢を提案してくれるツールで、まだ日本語として未完成ながら可能性を感じました。気がつけば、俺は見知らぬ場所に居た。


    「......ここは何処だ?」

    確か、最後の記憶では、俺はラ・リネアの埠頭にいた筈だ。ブツの買取でトラブって、カルテルのシカリオ共と撃ち合いになった。
    4,5発腹と胸に鉛玉をぶち込まれて、海に落ちた。そこまでは覚えている。
    だが、それで終わりだ。その後の記憶は、全く残っていない。

    「は......」

    周りは海も、埠頭のコンクリートもコンテナすら無い。どこぞのクソ田舎の河原みたいだ。ああ、そうだ、婆ちゃんの住んでたボルツァーノと似てる気がする。写真でしか知らないけど。

    「......ここは一体、どこなんだ?」

    気怠い身体に鞭打って立ち上がる。ああ畜生。4600ユーロもしたアルマーニのスーツが台無しじゃねえか。クソ。
    内ポケットにある筈のタバコを探る。丁度穴が空いていて、タバコどころじゃなかった。

    「クソッたれ!」

    大声で叫ぶと、その声に驚いたのか、周りから鳥が飛び立つ。
    苛々と足元の石ころを蹴飛ばすと、後ろから声がした。

    「おい貴様、何をしている」

    振り向くと、そこには20代ぐらいの、綺麗な顔立ちをした男がいた。

    「..... 2797