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    デス

    はずみ

    MOURNING再掲+手直し。
    幼稚園時代、個性発現前の幼なじみがお絵描きをする話。
    フィーリングです。
    わたしのえ 真っ白い画用紙に、みっちりとたくさんの人が並ぶ。
     だが、出久はまだまだ人を描き足して行くつもりらしい。脇目も振らず、せっせとクレヨンを走らせている。
     勝己は心底ゲンナリした。クレヨンを強く握っているせいで包装紙がよれてしまい、出久の爪先には色取り取りの顔料がこびりついている。これではキラキラの『キレイにおかたづけできた』シールは貰えない。
     諦めて、もう一度描かれた絵を見る。頭にお団子をつけているのは出久の母──おばさんで、隣にある電話の子機は、きっと海外出張中の父──おじさんだ。
     勝己だってもうほとんど覚えていないけれど、父親なのだから、せめて人の姿で描いてやれと思った。
     哀れなおじさんの隣には、ウニのような頭の子供が並ぶ。おそらく自分だ。ウニ頭の背後にはメガネをかけたシャツ姿の男と、少し毛足の長いウニ頭が、スカートを履いて並んでいた。順当にいけば、こちらは勝己の両親だろう。おばさんの方には、園の先生や同じ組の子供が並ぶ。その背後には、全てを守るように大きく描かれたオールマイト。彼も例の如く歯を輝かせている。
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    めいな@mellnomee

    PROGRESS7月の新刊。isrn。全年齢パート。
    R18を入れるか悩んでるのでついったのアンケートにご協力いただけたら嬉しいです。
    アンケ終わり次第とじます。推敲前なので多めに見てください!

    内容:W杯を目指してきた二人が、引退とか未来とかどうにもならない現実に向き合って、それでも一緒に生きていく選択をする同棲本

    こっちの話も入ってます
    https://poipiku.com/9650379/113926
    7月の新刊 潔世一が日本のチームに移籍する。それはサッカー界のみならず朝夕のテレビを騒がせるぐらいにはちょっとしたニュースだった。前回ワールドカップで過去最高順位を記録した日本代表の副キャプテン。海外リーグで大活躍中の奴には、契約更新の為の悪くない条件が提示されたと聞いていた。その後音沙汰がないと思ったら、個人的に連絡が来た。世間の前に俺に連絡してきた事は評価してやりたいと思う。けれどそれを表には出さず、まずは一文毎に送られてくる文面を見守る事にした。
    『近々日本に行くから』
    『そっちでプレーすることにした』
    『今どこ住んでる?』
    『都内? 実家?』
     開きっぱなしのアプリに次々とついていく既読の文字。昨日の残り物の夕飯を口に運びながら流し見ていたら、次に送られてきた言葉に思わず目を疑った。
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    kepe464

    PAST〜2025グリウルDay〜
    2022.4月頃 64人魚パロの翻訳中に夢で見た話を小説っぽくしたものをこっそり公開
    ※後日談の雰囲気ですが細部が違うのでファンアートです
    本編は日本語翻訳して5万6千字です!!俺すげえ!!!グリウルはいいぞ!!!
    https://www.pixiv.net/novel/series/8870129
    【グリウル人魚パロ】Ecdysis /Fanart 海に落ちる人間を見た。
     何時の話かは覚えていないが、原因は……確か、鉄の塊の。『船』と言ったか。
     ソレが壊れて、轟音とともに人間が次々と白波を立てて落ちていくのを見たことがある。
     人魚にとって人間は、似て非なる種族。
     姿が似てるからといって助けようと思わないし、あの脆弱な肉体がこの深さまで落ちてきたらそもそも助からない。
     海中に血を滲ませながら、文字どおり海の藻屑となっていく人間たちをぼんやり眺めていたのだが、今でも脳裏に焼き付いている光景がある。
     二人の人間が腕を背に回した体勢で、海底へ沈んでいったのだ。
     それは雄と雌だったり、親子だったり。
     雄と雌に至っては唇を塞ぎあっていた。
     酸素の確保だろうか? しかし一塊になれば、重さでさらに速く深く沈むだけだというのに。知能が高いはずの種族が、そんな行為をする理由が理解できなかった。
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    びんせん

    PROGRESS新刊サンルの一部
    🕒君が👒への思いに気がつくお話です。
    恥ずかしながら尻叩きの為に、出来上がったものを上げています。
    今回の新刊書く上での主題歌は close to you です///(いつもは言わないけどこっそり^^)

    誤字脱字あると思うし、修正していかないと。
    これからも頑張ります!
    おはなし①「すみません、麦わらのルフィさんですよね?」
    上陸した島の繁華街で、昼食を終えた時だった。レストランから出ようとしたルフィの元へ駆け寄ったウェイトレスが、分厚い封筒を差し出した。
    「これ、受け取っていただけますか?」
    桃色の封筒を持っつ手は小刻みに震え、伏せ目がちな視線はキョロキョロと足元を右往左往し、顔が茹でダコのように真っ赤に染まっていた。そんな彼女の状況を気にもせず「おう、いいぞ」と何の疑いもせず、ルフィは封筒を受け取った。
    「ありがとうございます!あのっ……お、お慕い、しております!」
    「ん?そうかぁ。それじゃあ行くな」
    「はい。是非またいらしてください!」
    人のいい笑みを浮かべたルフィは「満腹満腹」と腹を摩りながらレストランの扉を開き、ウェイトレスは深々とお辞儀をして後ろ姿を見送る。突然繰り広げられた珍しい状況の一部始終を見せられていた麦わらの一味も、ルフィを追ってぞろぞろと店を後にした。
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